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「よぉ、A。」

「甚爾先生。こんにちは。」





伏黒甚爾。現在はごく稀に講師として高専にやってくるプロのクズヒモ男だ。





「見ない間にまたいい女になったな。」

「つい先日お会いしたばかりじゃありませんか。」

「ばか、日に日に綺麗になってるって意味だろ?」




ナチュラルに彼女の頬を優しく撫でると、そのまま優しく頭を撫でる。これがプロのヒモか、とAは内心感心してしまう。





「それはどうもありがとうございます。」

「ちょっとちょっとちょっとちょっと!」

「わっ……!」





甚爾から引き離すかのように腕をぐっと引っ張ると、五条は彼女を自分の腕の中に収めてしまう。





「甚爾、勝手に僕のAに触んないでくれる?」

「私いつから五条先生のものになったんです?」

「心の狭い男は嫌われんぞ、坊。」

「坊って呼ぶな。」

「くくっ……俺からすれば、お前はいつまで経ってもガキだ。特に……」





そう言って五条に近づくと、Aの耳に手を当てて軽く抑える。その行動にAは不思議そうな顔をしていた。





「………?」

「惚れた女をいつまで経ってもモノに出来ない所とかな。」

「………あ"?」

「最強が聞いて呆れるよなぁ?うかうかしてると、そのうち取られちまうぞ。うちの恵とか……それこそ俺に……とかな。こいつを狙う男は腐るほどいるだろうよ。」

「………お巫山戯も大概にしろよ。次こそ殺すぞ。」

「おー、怖っ。安心しろよ、"俺は"ガキには興味ねぇから。」





そう言って笑うと、パッと彼女の耳から手を離す。





「なんなんですか……?」

「気にすんな。じゃあ、俺は2年の授業があるから行くわ。」





ひらひらと手を振りながら甚爾はグラウンドへと向かった。五条のAを抱きしめる腕が強くなる。





「先生……?」

「………ほんと、Aは困ったさんだね。変な虫をすーぐつけてくるんだからさ。」

「………なんか、怒ってます?」

「……あぁ、怒ってるよ。他の男にあんなふうに簡単に触らせちゃダメだよ。Aは僕のものなんだから。」





そう言って、五条は彼女の額にキスをした。





「(あぁ…この人は………本当に何がしたいんだろう………)」





その間も、彼女の胸は締め付けられる。

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設定タグ:呪術廻戦 , 五条悟 , 短編
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NENE - あぁ、とてつもなくいい話でしたぁ!とても面白かったです!!五条先生カッコいいー!夢主ちゃん可愛いーー!! (2021年6月21日 21時) (レス) id: 1efb73ea53 (このIDを非表示/違反報告)
モブの中の雑魚 - ま、まあ?認めてあげても?いいわよ? (訳)大好きです (2021年4月23日 22時) (レス) id: db3fbbd863 (このIDを非表示/違反報告)
rindou0505(プロフ) - 初めまして、完結おめでとうございます!お疲れ様でした!五条先生が可愛くて仕方のない作品でした。とても楽しかったです! (2021年3月16日 10時) (レス) id: abbbc2a66d (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - これは、続きを期待してしまいますね……いやはや、最高。 (2021年3月16日 4時) (レス) id: c4b5b3c501 (このIDを非表示/違反報告)
そち。 - ほんとに関係ないのですが、夢主ちゃん、私と誕生日一緒なので嬉しいです! (2021年3月7日 1時) (レス) id: aef3ed9d84 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:花蛸花 | 作成日時:2021年3月6日 13時

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