最強と娘-7【呪術廻戦】

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任務の帰り、新田の運転する車の中で報告書をまとめているとﾋﾟｺﾝｯとスマホが鳴った。立て続けにﾋﾟｺﾝｯと鳴ったスマホに、また任務か、それとも五条からのウザ絡みだろうか。そう思いながらスマホ取り出すが、どちらもハズレだった。





A今日の夜空いてる?

A面白そうな映画借りたんだけど、一緒に見ない?

A最近ちゃんと会えてないから寂しいなぁと思って……





正直ドキッとした。こいつは自分の努力を無駄にする気なのかと。しかし、本人は至って普通に自分との時間を作ろうとしてくれてるんだなと考えると、自分の中にある煩悩が醜くも思えてきて今すぐ殴りたくなった。

スケジュール帳を確認して今夜予定がないことをしっかり確認する。





伏黒空いてる

伏黒任務終わったら連絡する

A待ってるね





可愛らしいスタンプが送られて来たところでスマホをポケットに仕舞う。まさか共有スペースのテレビで見るわけじゃないだろうし、となると部屋に二人きりという事になる。

彼女の部屋に、二人きりだ。





｢……新田さん。｣

｢なんすか？どっか寄るとこでもあるっすか？｣

｢俺の事思いっきり殴って貰えますか。｣

｢えぇ！？な、なんでっすか！？そもそも運転中なんで！！｣

｢後ででいいです殴ってください。｣

｢無理っすよ！｣





どうにかこの煩悩を消し去りたくて、目の前にあった助手席にドンッドンッと頭をうちつけた。





｢(え、えぇ〜……任務でなんかあったのか………？)｣





任務のしすぎでとうとう頭がおかしくなってしまったのか。そう思いチラッと後ろを見ると、耳が赤くなっているのが見えた。

違う、任務じゃない。きっと彼女のせいだとそこで気がついた。なんだ心配する必要ないじゃん、と新田は真顔になり、いつも通り運転に集中した。心配して損した。





｢……あ"ぁ"〜！！！｣

｢伏黒くん静かに。｣

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