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｢へぇ、夏油くんは呪霊操術の使い手なのか。｣
｢あぁ。｣
彼女が高専に来て初めての任務。それに同行することになった夏油は車の中で互いの話をしていた。
｢どうやって取り込むの？｣
｢口からだよ。｣
｢口から……美味しいの？｣
｢まさか。吐瀉物を処理した雑巾のような味だよ。｣
｢わぁ……｣
｢何度食べても慣れない味だ。｣
｢……頑張ってるんだね。｣
そう言って、彼女は優しく夏油の頭を撫でた。初めて褒められた。自分の戦う術なのだから頑張るのは当たり前だと思っていたのに。夏油の動きがピタッと止まる。
｢あ、ごめんね。いきなり。｣
｢いや、いいんだ。……ありがとう。｣
｢あ、これあげるよ。何味がいい？｣
｢ん？……飴？｣
彼女がポケットから出したのは五色の飴玉。
｢そ、飴。口直しには丁度いいよ。｣
｢なるほど。じゃあ、オレンジを頂こうかな。ありがとう。｣
｢いいえ。｣
｢今日の任務の後にでも頂こうかな。｣
｢そういえば、今日はなんだっけ？｣
｢確か、二級程度の呪霊が二体と、特級がいる可能性があるとか……｣
｢そうかそうか……二級相手なら手はかからなさそうだ。特級が出た時は僕に任せておくれ。素敵な作品を見せてあげるよ！｣
作品…？と夏油は不思議に思ったが、｢楽しみにしてるよ。｣と頷いた。
｢つきました。帳は下ろしておきます。ご武運を。｣
｢はい、ありがとうございます。｣
二人は補助監督に軽く頭を下げて、呪霊が居るという廃病院の中に足を進める。
｢まだ新しいね。｣
｢最近閉鎖された病院らしい。｣
｢ふむ……なら、特級が出たとしてもそこまで強さは無いとみた。これは早く帰れるね。一緒に食事でもどう？｣
｢それなら、二人も誘ってあげよう。Aの歓迎会も兼ねて。｣
｢ははっ、嬉しいねぇ。それじゃあ……
ちゃちゃっと終わらせちゃおう。｣
ｺﾂｺﾂｯと彼女が踵を鳴らすと、そこから氷が張っていき、目の前にいた呪霊の足元を凍らせた。
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チビじゃねぇし、お前らが高すぎんだよ。♂ - ガチめに笑い方が宿儺になったのだが (2021年2月14日 4時) (
レス) id: 175edfd33c (このIDを非表示/違反報告)
ta0628tm0105(プロフ) - 次男…………なんかあった説…………最っ高、であります！！！良い良い！！俺はいま機嫌がいい！！！！ケヒッもう、最っ高…………続き待ってます！ (2021年2月14日 3時) (レス) id: 0ed1a1911f (このIDを非表示/違反報告)
rindou0505(プロフ) - とっても凄く好きな内容でした。本当に素敵な作品です。なんでお気に入りの登録者がこんなにも少ないのかが全く理解出来ません。が、応援しています。お身体に気を付けて作品の更新をして下さい。 (2021年2月10日 0時) (レス) id: abbbc2a66d (このIDを非表示/違反報告)
しぃぷ(プロフ) - え、めっちゃ好き……最高か？秒でお気に入り登録しました。素敵な作品有難う御座います！！更新頑張って下さい！！！ (2021年2月9日 23時) (レス) id: c3f6824249 (このIDを非表示/違反報告)
鈴(プロフ) - 最高ですめちゃくちゃ面白い…好き… (2021年2月9日 22時) (レス) id: 470bfeaa7b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：花蛸花
| 作成日時：2021年2月9日 17時
