・25 ページ25
｢ありがとう傑。大事にするよ。｣
｢いいんだよ。気にしないでくれ。｣
｢正直こちらこそありがとう。｣と素直にお礼を伝えると、何故傑が……？と逆に不審がられた。
｢Aってブラとか持ってる？｣
｢そういえば……まともに持ってないなぁ。｣
｢次下着見てくるからお前ら外な。｣
｢は？なんでだよ。｣
｢当たり前だろこのクズ。｣
え、まさか下着も？と反論する間もなく引きずられていく。間も与えてくれないその動きにAは唖然としていた。
｢サイズは？｣
｢……E……？｣
｢おっけ。んー、どれかな。どんな色が好き？｣
｢黒とか白。｣
｢んじゃこれとこれと……あとこれ。｣
5着ほど手に取ると、どう？と彼女に見せる。
｢普段使わないからちょっと……｣
｢んじゃこれでいいね。すみませーん。｣
｢はい！｣
｢これお願いします。あ、これはつけて帰るんで。｣
｢…………え？｣
｢当たり前じゃん。せっかく可愛いの着てんのにサラシ巻く必要ないよ。ブラだけでいいから付けてきな。｣
ほれほれ、早く。と試着室に押し込まれあれよあれよという間に終わってしまった。
｢すごく落ち着かない……｣
｢お前意外と胸あるな。｣
｢普段からそれにした方がいいよ。｣
｢こういうクズがいるから休みの日以外はサラシ巻いときな。｣
｢うん、そうする。｣
なんなら今もサラシがいい……とはもう言わなかった。何度言っても聞いてくれ無さそうだ。
｢はい次化粧品。｣
｢え、服だけじゃないの？｣
｢当たり前じゃん。一式買うよ。五条が。｣
｢俺かよ。｣
｢なんのためのブラックカードだクズ。女のために使わずいつ使うよ。｣
｢男気見せる時だよ悟。｣
｢仕方ねぇ。一括だ。早く選べ。｣
｢いや流石にそれは……僕お金無いわけじゃないからね？｣
｢いいんだよ、好きなだけ貢がせてくれればそれで。｣
｢僕たまに硝子が心配になるんだ。｣
たまに、というか常にだ。しかし、自分のためにやってくれてるんだなぁ……と思うと何も言えなかった。
｢ファンデにチークにアイシャドウに……んー、この色味Aに合うね、これも買お。｣
｢俺の金だからって遠慮しなさすぎだろ。｣
｢五条はどれがいいと思うよ。センスだけはいいんだから選べ。｣
｢これだろ。｣
｢それ今選んでるやつのどれよりもずば抜けて高いんだけど。｣
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1407人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「呪術廻戦」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
チビじゃねぇし、お前らが高すぎんだよ。♂ - ガチめに笑い方が宿儺になったのだが (2021年2月14日 4時) (
レス) id: 175edfd33c (このIDを非表示/違反報告)
ta0628tm0105(プロフ) - 次男…………なんかあった説…………最っ高、であります！！！良い良い！！俺はいま機嫌がいい！！！！ケヒッもう、最っ高…………続き待ってます！ (2021年2月14日 3時) (レス) id: 0ed1a1911f (このIDを非表示/違反報告)
rindou0505(プロフ) - とっても凄く好きな内容でした。本当に素敵な作品です。なんでお気に入りの登録者がこんなにも少ないのかが全く理解出来ません。が、応援しています。お身体に気を付けて作品の更新をして下さい。 (2021年2月10日 0時) (レス) id: abbbc2a66d (このIDを非表示/違反報告)
しぃぷ(プロフ) - え、めっちゃ好き……最高か？秒でお気に入り登録しました。素敵な作品有難う御座います！！更新頑張って下さい！！！ (2021年2月9日 23時) (レス) id: c3f6824249 (このIDを非表示/違反報告)
鈴(プロフ) - 最高ですめちゃくちゃ面白い…好き… (2021年2月9日 22時) (レス) id: 470bfeaa7b (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：花蛸花
| 作成日時：2021年2月9日 17時
