前髪と息子~番外編~【呪術廻戦】

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｢嫉妬………した。｣

｢………まじ？｣





同じこと言わせんな！と真希は顔を真っ赤にしながらAの背を蹴り飛ばす。





｢いてっ！｣

｢……別に、あいつにそんな気がないのは分かってんだよ。でも、あいつ可愛いだろ。｣

｢まぁ……悟くんの子だしねぇ。顔は昔から整ってるよ。｣

｢女の私が見ても可愛いからな。術式もつえーし、傍から見ればお前ら二人の方がお似合いなんだよ。能力的にも、上は二人が結ばれんのを願ってる。｣





確かに、何度か見合いの話は持ち出されたことがある。五条と夏油が仲がいいだけあって、彩と婚約しないかと言われたことがあったが、残念ながら恋愛対象には見れないわけだ。

それは相手も同じなようで、その婚約が成立することは無かった。





｢…確かに、あの子はいい女だよ。少々お転婆がすぎるけどね。でも私は真希ちゃんだけが好きだよ。だから機嫌直してくれないかな？｣





眉を下げて、困ったような顔で真希を見る。彼女が自分のその顔に弱いを分かっているからだ。





｢………お前ずるい。｣

｢ずるいところも好きだろ？｣

｢………すき。｣

｢だろ？｣





すき、そう言っただけでAはにっこにこの笑顔を浮かべて真希を抱きしめた。





｢でも、そうだよな……よく良く考えれば彩に手なんか出せないよな。｣

｢なんで？｣

｢んな事したら恵に殺されんぞ。｣

｢……え、恵くんってそうなの！？｣

｢結構有名な話だぞ？｣

｢肝心の彩はどうなんだい？｣

｢さぁな。それより、任務行くぞ。｣





先程とは打って変わり、いつもよりも少し上機嫌の真希はAの手を引いて任務へと向かった。




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【shinox2さんリクエスト】
息子と娘の距離感バグって真希が嫉妬する話。

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