・真希と息子【17】 ページ2
「おい、私の呪具。」
「はいはい。」
軽く返事をしたあと、ぽんぽんと鷹の顎を叩くと、ガコンッとそれが外れた。ズルズルと出てきたその呪具を彼女へと投げやる。
「何回みてもぐろいな。」
「普段は可愛いだろう?」
「まぁ、そうだな。」
ズルズルと大鎌を引き出した後、鷹はどこかへと飛んでいってしまう。任務中肩に乗られていると邪魔になると言うことから、訓練をした結果こうなった。
「詳細は?」
「任務に行く度私に聞くのどうにかならない?」
「報告書いらずだからな、お前は。補助監督も大助かりだって褒めてたぞ。」
「ほんと?ありがとう。」
「で、詳細は?」
「はぁ……一級呪霊の祓除と呪具の回収だよ。私が回収に向かうから、一級頼める?」
「任せろ。」
また後で。そう言って真希と軽く手を叩き彼女とは反対方向に歩いた。廃校になった学校の百葉箱。また変なところに置かれてんな、とAはため息をついた。
宿儺の時のように誰かが誤って持ち出したらどうするつもりなのか。
「ギィィィィィィ!!!!」
ザシュッと血飛沫が上がり、三級程度の呪霊の身体が引き裂かれる。最も、身体と言っていいものかすら分からないが。
「お、あった。」
回収予定の呪具を百葉箱から取りだし、中指の背を加えてビィィッと音を鳴らす。音に反応してやってきた鷹の顎を撫でてその呪具をしまう。
「さ、戻ろう。」
そう言って元来た道を戻っている間に、帳が上がった。
「よぉ、おつかれ。呪具はどうだ?」
「もちろんバッチリ。恵くんの時みたいに消えてなくてよかったよ。」
「そりゃ何よりだな。」
「帰り、何か食べて帰るかい?」
「いいな、それ。」
呪具を呪霊の中にしまいこみ、真希と手を繋いで補助監督の待つ車へと向かった。
✄−−−−−−キリトリ−−−−−−✄
【Suzuさんリクエスト】
真希と息子が一緒の任務に行く。
329人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「呪術廻戦」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
shinox2(プロフ) - うわぁぁぁ!ありがとうございます!!嬉しいです!しかも2ページも使って頂いて(>_<) (2021年6月21日 16時) (レス) id: 947326f28f (このIDを非表示/違反報告)
すず@anier017(プロフ) - こんにちは^^いつも楽しく読ませていただいてます!真希ちゃんとプールか海とかでデート中、少し離れた隙に真希ちゃんがナンパされてて、ものすごい不機嫌でナンパ野郎わ、蹴散らすような物語が読みたいです^^よろしくお願い致します! (2021年6月21日 10時) (レス) id: a030ce827e (このIDを非表示/違反報告)
まぐろ(プロフ) - リクエストありがとうございました! (2021年6月13日 10時) (レス) id: c21e60aa61 (このIDを非表示/違反報告)
白狐(プロフ) - はじめまして!いつも楽しく読ませて頂いてます。リクエスト失礼します。長期任務に行っていた息子くんが久し振りに真希ちゃんにあってめちゃめちゃ甘えちゃう、というのをお願いしたいです!これからも本編と最強と娘の本編、双方の番外編のどちらとも応援しております (2021年6月12日 18時) (レス) id: 1256071632 (このIDを非表示/違反報告)
ショゴマル(プロフ) - リクエスト答えていただきありがとうございました! (2021年6月11日 16時) (レス) id: 173ce9f96c (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:花蛸花 | 作成日時:2021年6月11日 0時