・37 ページ37
「今度、本堂くんとの合同任務があるんだけど……」
「本堂か……本堂は突っ走っていくとかろがあるから、そこを気をつけてあげといた方がいいね。」
雅火とそんな話をしながら資料を捲っていると、ふと目の前の人物に目が止まり思わず走り出す。
「うぇえ!?ちょっと!?」
思わず雅火も走るが、やはりAの足には到底追いつけなくて、ずいぶんと距離が空いてしまう。
「冥さん!!」
「ん?…おや、きみか。元気そうでなによりだよ。」
「冥さんもお変わりないようで!」
目をキラキラと輝かせて、まるで少年のよう。Aは冥冥のことを心から尊敬しており、彼女の姿を見つければ一目散に駆け寄るほど。その勢いには流石の五条と夏油もびっくりだ。
「びっくりした〜Aいきなり来るんだもん。」
「相変わらず冥さんによく懐いてるね。」
「父さん、冥さんが来る時は教えてくれっていつも言ってるのに、!」
「A、突然走り出さないでよ!」
雅火はやっとAに追いつくと、彼が落としていった資料を手渡した。
「あぁ、すまない。ありがとう。」
「前に会った時より背が高くなったね。こうも大きくなるとは思わなかった。」
「私もですよ。いつの間にか父を追い越してしまって。」
「一言余計だよ。」
「ふふふっ…あぁ、もうこんな時間か……私はそろそろ行くよ。何かあったら連絡してくれても構わないからね。きみの呼び出したらすぐに駆けつけてあげるから。」
冥冥は背中を向けたままひらひらと手を振ってその場を去っていった。
「やっぱり冥さんはいつ見てもかっこいい…!」
「ねぇ、父親の私ですらそんな尊敬の眼差しを向けられたことないんだけど???ねぇ。」
「夏油さんは信頼も信用もできるし常識はある程度あるけど尊敬は出来ないかも。」
「うわ、ウケるwww」
「悟くんは常識もなければ尊敬も出来ないけどね。」
「え"。」
「その点、冥さんは尊敬できるよ。いつも優雅で自分の価値をしっかり理解しているからね。」
「また始まった…」
冥冥はこうでああで、話し出したら止まらない。雅火はそれに慣れてる様子で、苦笑しながらもうんうんと話を聞いていた。話をしながら去っていく二人の背中を見ながら、五条と夏油はガックリと肩を下げた。
1498人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「呪術廻戦」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
魔灯 - 任務代わってくれる棘君優しいな 真希ちゃんと夢主君幸せになってくれー! (2021年9月5日 17時) (レス) id: 43f1bbcd44 (このIDを非表示/違反報告)
魔朝@Bsc(プロフ) - 幸穂ちゃんマジかぁ.............実幸ちゃん達も辛いやろなぁ..........夢主くんがこの一件をきっかけに大量虐殺とかおかさなきゃいいけど......とめて夏油さん!! (2021年6月22日 20時) (レス) id: 9bfc59222b (このIDを非表示/違反報告)
都和(プロフ) - ここで辛い展開やってくると思わなかった、、、頑張れ息子くん! (2021年6月22日 15時) (レス) id: a33a5cff70 (このIDを非表示/違反報告)
shinox2(プロフ) - 真希ちゃんが男前過ぎて……(泣)逆にかっこいい (2021年6月18日 16時) (レス) id: 947326f28f (このIDを非表示/違反報告)
M(プロフ) - ついに息子くんと真希ちゃんがッ!!!!!!!!嬉しい!!幸せ!!トキメキと癒しをありがとうございます!!今夜はお赤飯でお祝いしようと思います!!!!!!笑 (2021年6月9日 18時) (レス) id: addf3f5d58 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:花蛸花 | 作成日時:2021年6月6日 1時