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未だに頭を抱えているAが教室にいるのを確認して、ガラッと扉を開ける。





「A。何してるんだい。」





声をかけられ、ゆっくりと上げられた顔を見て夏油は目を見開く。





「その顔……え、真希?それとも……」

「真希ちゃんじゃない。」

「あー…だよね。うん。」





Aの座っている机の前に椅子を持っていき、向かい合うように座る。





「それで、何があったんだい。察するに、女絡みだろう?お父さんに話してごらんよ。」

「……父さんに話すの凄くやだ。」

「え。」

「悟くんもそうだけど、まともなアドバイスくれなさそう。」

「………傷付いた。」

「どうやって私が産まれたのかっていう理由を思い出せばその信用の無さにも納得がいくと思う。」

「………待ってて、七海を呼んでくる。」





それ以上何も言い返せなくなり、確か高専にいたであろう七海を呼びに共有スペースに向かった。





「七海、今ちょっといいかい?」

「…?何か急用ですか?」

「あぁ、ちょっと、Aのお悩み相談に。」

「それならあなたにすれば良いでしょう。五条さんじゃあるまいし、適切な答えは十分導き出せると思いますが。」

「女絡みは信用ならないって言われたからね。」

「………なるほど、それは彼が正しい。」

「………傷付いた。」

「自業自得ですね。さ、早く行きましょう。」





自分はそんなに信用がないのか……そう考えた時、もし自分がAの立場だったら絶対相談しないなと言う答えに辿り着いた。

つまりそれが普通なわけだ。





「今日は随分と男前ですね。」

「…そりゃどうも。」

「言っておきますが、私もそこまでいいアドバイスはできませんよ。」

「いや……別に聞いてくれとは言ってないんだけど……」

「まぁ、とりあえず話してごらんよ。何か変わるかもしれない。」





夏油はもう一脚椅子を用意して、そこに座る。Aはしばらくの間を置いたあと、先程話した内容と同じこと、そして何があったのかを順番に話した。すると、七海はすうっと言いを吸う。






「………なんでそういう悪い所ばかり引き継ぐんですか?」

「避妊はしただろうね。」

「父さんと一緒にしないでくれ。」

「………傷付いた。」





しかし、何も言えないのもまた事実だ。

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魔灯 - 任務代わってくれる棘君優しいな 真希ちゃんと夢主君幸せになってくれー! (2021年9月5日 17時) (レス) id: 43f1bbcd44 (このIDを非表示/違反報告)
魔朝@Bsc(プロフ) - 幸穂ちゃんマジかぁ.............実幸ちゃん達も辛いやろなぁ..........夢主くんがこの一件をきっかけに大量虐殺とかおかさなきゃいいけど......とめて夏油さん!! (2021年6月22日 20時) (レス) id: 9bfc59222b (このIDを非表示/違反報告)
都和(プロフ) - ここで辛い展開やってくると思わなかった、、、頑張れ息子くん! (2021年6月22日 15時) (レス) id: a33a5cff70 (このIDを非表示/違反報告)
shinox2(プロフ) - 真希ちゃんが男前過ぎて……(泣)逆にかっこいい (2021年6月18日 16時) (レス) id: 947326f28f (このIDを非表示/違反報告)
M(プロフ) - ついに息子くんと真希ちゃんがッ!!!!!!!!嬉しい!!幸せ!!トキメキと癒しをありがとうございます!!今夜はお赤飯でお祝いしようと思います!!!!!!笑 (2021年6月9日 18時) (レス) id: addf3f5d58 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:花蛸花 | 作成日時:2021年6月6日 1時

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