・7 ページ6
「憂太くんがいる!久しぶり〜!」
「うわっ……!び、びっくりした……!」
そう言いながらも、少しもよろけることなく突進してきたAを左腕で受け止めると、久しぶりだねと少し笑う。あまりにもスマートなそれに、伏黒はムッとする。
「元気にしてた?」
「めちゃくちゃ元気!海外どんな感じ?」
「慣れないことだらけだったけど楽しかったよ。あ、お土産買ってあるからみんなで食べて。」
「やった!ありがとう!」
「あとその……そろそろ離れていただけるととても有難いのですが……」
「ねーー、それみんな言うんだけどなんで?そんなに私が嫌なわけ?」
「そうじゃなくて………女の子としての自覚をお持ちになった方がいいかと……あと単純に僕の命危ういから……!」
「え、憂太くん殺そうとかそいつ猛者じゃん。」
その猛者、君のすぐ後ろからこちらを睨んでるんですよ。そう言えたらどれほど良かっただろう。伏黒にこんなにも強い殺気を向けられたことなんて今まで一度もなくて、恐ろしくて仕方ない。
恋は盲目とはよく言うが、それは本当だ。その気持ちは乙骨にはとても分かるものだが巻き込むのはやめてほしい。
「A、私には無いのか?」
「え、する!」
Aは乙骨から離れるとガバッと真希に抱きついた。グッと親指を立てる乙骨に貸しひとつな、と人差し指を立てる真希。
「真希ちゃんめっちゃいい匂いする!どこのシャンプー?」
「多分柔軟剤じゃないか?お前も充分いい匂いするけどな。なぁ恵。」
「……俺に振らないでください。」
「ずっと見てたろ。」
「え、何?恵くんそんなに私とハグしたかった感じ?もー、言ってよ〜!」
「誰もそんなこと言ってないだろ……!お前はもう少し人との距離感考えろバカ!」
先程とは打って代わり焦ったような表情で身構える伏黒と、それが面白くて仕方ないA。何年経っても可愛いことに変わりはないが、節々で見られる五条悟の遺伝。
「恵〜ここは(惚れた)弱みってやつで一回ハグされとけよ。」
「毎日突進されてんですよ、、、!」
「良かったな。」
「良くねぇ!」
4005人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「呪術廻戦」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
名無し88832号(プロフ) - 告白して結ばれたからそろそろ完結かな?ってめちゃくちゃ心配してましたが続編まだあるようでとても嬉しいです!!!!番外編も楽しみです(*^^*) (2021年6月12日 2時) (レス) id: d28695a0c8 (このIDを非表示/違反報告)
shinox2(プロフ) - 遂に告ったぁぁぁー!!!告白の仕方がいい!!好き。 (2021年6月11日 23時) (レス) id: 947326f28f (このIDを非表示/違反報告)
リサっペ(プロフ) - 33は何処へ?!?!?! (2021年6月11日 21時) (レス) id: 8897e851e9 (このIDを非表示/違反報告)
ゆーko(プロフ) - 娘ちゃんと恵くんのデート、ニヤけちゃうwww続きが気になるぅ!!!! (2021年6月11日 8時) (レス) id: 908e4168b8 (このIDを非表示/違反報告)
M(プロフ) - 娘ちゃんと恵のデート回!!待ってました!!!!(嬉泣)陰からこっそりニヤニヤしながら覗かせて頂きます!!!!笑 (2021年6月9日 19時) (レス) id: addf3f5d58 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:花蛸花 | 作成日時:2021年5月28日 0時