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「はーーー………めんどくさ、」





たくさんのショッパーを腕にかけトイレから出てすぐの壁に寄りかかっていた五条の周りに集る女。久しぶりにショッピングに連れ出したらこれだ。





「お兄さん彼女さん待ち?こんなに荷物持たされてかわいそ〜……」
「そんな彼女ほっといてうちらと遊ぼ♡」

「…………」





五条はと言うと、不機嫌そうにスマホをいじりまるでその女たちが見えていないかのように無視を続けた。

それに気づかない空気の読めない女たちは気持ち悪いほどの猫なで声を出してベタベタと五条の腕に張り付いた。それに少しムッとしながらも、巻き込まれたくない面倒くささからどうしたもんかと頭を悩ませた。





「ね、その彼女よりも私たちといた方が絶対楽しいよ〜!」





胸を押し付けるその女たちにAは大きく舌打ちをした。昔からああいう女が嫌いだった。自分に自信があるのかなんなのか知らないが、男に擦り寄って媚びるような猫なで声を出す女が。ああいう女は大抵同性の前では豹変するのだ。

Aはまた大きくため息を着いて五条の方へと近づいた。





「すみませんね、荷物大量に持たせてるような女で。」

「……え?」

「で、うちの父親になんか用?」

「ち、父親……!?」




彼女でもなく、ましてや妹でもなく娘。彼女の姿が見えた途端、五条はパッと表情を明るくした。





「A〜!遅いよもぉ〜」

「パパがこのお姉さんたちとお話してるから悪いんでしょ。おねーさん達さ、うちのパパは私といる時が世界一幸せなんだから。いうてそこそこの顔で自惚れてんなよ。

ほら、行くよ。」





ポカーンと口を開いたままの女たちからぷいっと顔を背けたAを、五条はバタバタと追いかける。





「ね、なんか怒ってる?」

「別に。香水臭いからあんま近寄んないで。」

「怒ってんじゃん………なに、もしや嫉妬?可愛い〜♡」

「……だったら何。」

「……え、素直、え、なにどうしたの?」

「……別に。私の父親なんだから、それならそれなりの自覚持って貰わないと困る。私のパパなんだから。」

「んも〜〜!可愛いんだから〜〜♡」

「だから、香水臭いっての!」

「いてっ!」





ハンドバックで顎から殴られても、五条の顔は緩みきっていた。久々の娘のデレが心の底から嬉しいようだ。





「パパはAの事だけ愛してるから心配しないで♡」

「はいはい。」

「急に冷たいな。」

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名無し88832号(プロフ) - 告白して結ばれたからそろそろ完結かな?ってめちゃくちゃ心配してましたが続編まだあるようでとても嬉しいです!!!!番外編も楽しみです(*^^*) (2021年6月12日 2時) (レス) id: d28695a0c8 (このIDを非表示/違反報告)
shinox2(プロフ) - 遂に告ったぁぁぁー!!!告白の仕方がいい!!好き。 (2021年6月11日 23時) (レス) id: 947326f28f (このIDを非表示/違反報告)
リサっペ(プロフ) - 33は何処へ?!?!?! (2021年6月11日 21時) (レス) id: 8897e851e9 (このIDを非表示/違反報告)
ゆーko(プロフ) - 娘ちゃんと恵くんのデート、ニヤけちゃうwww続きが気になるぅ!!!! (2021年6月11日 8時) (レス) id: 908e4168b8 (このIDを非表示/違反報告)
M(プロフ) - 娘ちゃんと恵のデート回!!待ってました!!!!(嬉泣)陰からこっそりニヤニヤしながら覗かせて頂きます!!!!笑 (2021年6月9日 19時) (レス) id: addf3f5d58 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:花蛸花 | 作成日時:2021年5月28日 0時

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