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｢こいつらの気持ちよく分かるわ〜｣
｢何読んでんの？カバーかかってるから分かんねぇんだけど。｣
｢ロミオとジュリエット。｣
｢うわ、内容全然わかんねぇ。｣
｢読んでみる〜？意外とおもしれぇ。｣
｢勧めんな。働け。｣
そろそろ九井の怒りがピークにさしかかろうとしてきた頃に、談話室の入口が開いた。
｢おいお前ら。お客だぞ。｣
そう言いながらやってきた望月はそこそこに重たい扉を押さえながら客と呼ばれたその人物が入るのを待った。そんなことをしてやる人物一人しか居ないわけで、彼女はひょっこり顔を出した。
｢こんにちは！｣
｢あれ、Aちゃんじゃん。なんでモッチーと？｣
｢今日お稽古場の大掃除の日で、帰りにたまたま会ったんです！｣
そういった彼女は、よく見るとダウンジャケットとマフラーの下に、白い着物に紺色の袴を身にまとっていた。そういった格好は新鮮で、思わず見入ってしまう。今までも何度か見てきたことはあったが、シンプルで地味なその稽古着さえも着こなしてしまう彼女はやっぱり可愛い。
｢こんな格好だし、御遠慮しようと思ったんですけど……｣
｢お前が仕事しねぇからな。自分の女がいりゃ少しはやる気になんだろ？｣
｢は？元から俺はやる気だわ。今に見てろよ報告書全部片付けてやる。｣
｢今まで本読んでたじゃん。｣
蘭は読みかけの本を持ったまま自分のデスクに向かい、山積みになった資料に手を伸ばした。その広い談話室の直ぐそばには幹部たちのワークスペースがある。といっても、仕切りもなにもないが、明らかにそこにはデスクが固まっていたり、資料が山積みになっていたりと明らかなワークスペースだ。
｢蘭さん！頑張ってください！｣
｢も〜Aちゃんに応援してもらったんじゃ頑張るしかねぇよな〜♡｣
｢Aちゃんこっち座りな。大掃除疲れただろ。美味しい紅茶があるから淹れてあげるな。ジャケットとマフラー預かるぞ。｣
｢取引先から美味いマカロン貰ったんだ。変なもん入ってねぇのは確認済みだから食ってみろ。多分気に入る。｣
｢ありがとうございます！｣
彼らの会話をBGMに、偉く集中した様子の蘭を見た九井は｢最初からそのくらいやる気を出してくれてれば……｣とため息をついた。
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響 - 一気見しました！も…面白すぎます……！幼馴染3人が好きすぎるww 続き待ってます〜 (2022年7月19日 16時) (
レス) id: 34c7fcf53f (このIDを非表示/違反報告)
おもちちゃん(プロフ) - 面白すぎて一気に読んじゃいました！幼馴染3人がほんとに大好きで、七三パープルに笑い転げましたwwwww (2022年5月25日 3時) (レス) @page27 id: b3862cde2f (このIDを非表示/違反報告)
ミラ(プロフ) - 続編おめでとうございます！幼馴染やばw どうか夢主ちゃんの信じている人を信じてあげて😭 蘭ちゃんと夢主ちゃんを見るたびにほのぼのします！これからも更新楽しみにしてます！ (2021年12月11日 18時) (レス) @page12 id: 23e9cd344d (このIDを非表示/違反報告)
ほーちゃん(プロフ) - 続編おめでとうございます(^^) (2021年12月6日 16時) (レス) id: 18b3c2d1e1 (このIDを非表示/違反報告)
赤とんぼ(プロフ) - 続編おめでとうございます！ (2021年12月6日 0時) (レス) @page6 id: cb6eaa4562 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：花蛸花
| 作成日時：2021年12月6日 0時
