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｢A、大丈夫か？何もされてねぇよな？｣
｢手足、首に痣はないな…無理やりされたりしてない？大丈夫か？｣
｢お前ら二人スクラップな。｣
談話室に入るや否や、Aの姿を見つけて一目散にAの傍にやってきたのは三途と竜胆だった。三途はAの肩をガシッと掴んで目線を合わせると、小さな子供に聞くような優しい声色で彼女に訊ね、竜胆は無理やり犯 された形跡がないかを確認し始める。
｢おいこらロリコン。Aはなぁ、純白なんだよ。無理やり犯すなんざ重罪だぞゴラァ！｣
｢無理やりキスとかされてねぇ？ちゃんと同意だった？｣
｢ぇ、ぁの……｣
｢やめろや、可哀想だろ。｣
顔を真っ赤にして俯くAを見て、蘭はその大きな手で彼女の目元を覆うと自分の方へと引き寄せた。一部始終を見ていた九井は、あいつが人を庇うことなんてあるのか？と背後に宇宙を背負ってしまう。
｢なんもしてねぇよ。｣
｢お前がなんもしねぇなんておかしいだろうが！！！女とひとつ屋根の下だぞ！！！｣
｢俺兄ちゃんと三十年近く一緒にいるけどその言葉は信じらんねぇ。｣
｢年数にしてはっきり言うんじゃねぇはっ倒すぞ。｣
｢お前らやめろ。Aの教育に悪い。｣
タバコをふかしていたはずの明司が蘭に近づくと、横からひょいっと彼女の体を奪って抱えあげる。背が小さいのも原因ではあるが、あまりにも軽すぎるその体に仰け反りそうになる。腰に響くから耐えた。
｢武臣てめぇAに何してんだァ！？｣
｢父親なんだからいいだろ。｣
｢あんたらは一回冷静になれ。間近でその話聞かされるこの子の身にもなって見ろ。｣
｢てめぇらデリカシー慣習してこいよ。｣
｢A、たい焼き食べる？｣
Aにとって、ここで庇ってくれた明司と鶴蝶と望月と佐野は救世主のようだった。明司の肩口に顔を隠してはいるが、チラチラと見える耳が真っ赤に染まっている。
ちなみにたい焼きは丁重にお断りした。
｢Aちゃんごめんな〜！こいつらすぅぐ黙らせっから！｣
｢元はと言えばてめぇだろうが！！Aに手ぇ出しやがって！｣
｢うるせぇなんもしてねぇっつってんだろ。｣
｢だからそれが怪しいんだって。｣
｢ほんとに何もしてませんからやめてくださいぃ……｣
消えたいとでも言いたそうなか細い声は喧嘩勃発寸前の彼らの耳にもしっかりと届き、二人はぽかんとした様子で二人を交互に見ていた。
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鈴(プロフ) - 続編おめでとうございます！！ (2021年10月30日 10時) (
レス) @page10 id: df5b843723 (このIDを非表示/違反報告)
りく - 文章の構成などもお上手で先が読みたくなってしまいました。応援しています！ (2021年10月20日 14時) (レス) @page22 id: cb6ced8fcf (このIDを非表示/違反報告)
五条悟(プロフ) - なんかこのまま嬉々として蘭ちゃんが梵天に笑顔で入れそうだな。レオ君と共に (2021年10月16日 6時) (レス) @page4 id: e4f8a98264 (このIDを非表示/違反報告)
ゆぽぽ(プロフ) - 続編おめでとうございます！！！！これからも更新頑張って下さい(^^) (2021年10月16日 4時) (レス) @page4 id: 908e4168b8 (このIDを非表示/違反報告)
紅華(プロフ) - 続編おめでとうございます！これからも楽しく読ませていただきます！ (2021年10月16日 2時) (レス) @page2 id: 530da25b74 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：花蛸花
| 作成日時：2021年10月16日 2時
