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｢A！！お前また強くなったな！！素晴らしい！｣
｢この状況でよく言ったね…！？｣
地面に伏せられ、顔面ギリギリまで来ている東堂の拳を何とか受け止める。この状況でも東堂と会話ができているのだから、それだけでも大したものだと言えるだろう。
｢あ"ー………今度こそ自信あったのに…！｣
｢あんだけやり合えるんですから十分やと思いますよ…？｣
｢絶ッ対いつか勝ってやる、、！｣
体を起こし、悔しそうに眉をひそめてムスッと下唇を突き出す姿は年相応だった。彼のそのたまに見せる年相応な姿がまたギャップとなり、彼らの心を鷲掴みにするのだ。
｢Aなら勝てるよ。｣
｢いい線行ってたんじゃない？次は勝てるわね。｣
｢さすがAくんです！｣
｢やっぱり未来を担う術師は違うわね。｣
彼女らは拗ねているAの頭を撫でながら、でろでろに褒めまくる。AもAで満更でも無さそうだ。
｢こうやって見ると普通の男の子なんやけどなぁ〜…｣
｢普段が大人びすぎているんだろう。｣
｢お前も少し手加減してやレ。｣
｢それじゃああいつのためにならんだろ。｣
｢さ、訓練おしまい。みんなは任務に行くわよ〜加茂は確か任務なかったわよね。Aの事よろしく。｣
｢分かりました。A、埃を落としに行こう。｣
パンパンと埃を払うAに声をかけると、小さく頷いてこちらに走ってくる。まだ少し気にしているようだ。
｢あまり気にするな。あいつはバケモノだからな。｣
｢…そうかもしれないけど。｣
｢風呂に入ってサッパリすれば多少気も晴れるだろう。｣
脱衣所の扉を開けて、埃のついたジャージを脱ぐ。毎度ながらジャージがボロボロになるのだから困って仕方ない。
チラッとAの方に目をやったあと、思わず二度見してしまう。
｢…！？｣
｢…？なに？｣
｢いや………つかぬ事を聞くが………中学生………か？｣
｢そうだけど。入学式見に来たじゃないか。わざわざ任務調節してまで。｣
｢(………中学生の体か………！？)｣
元々加茂が細身であるせいかもしれないが、どうにも信じられない。確かにガタイはいいなとは思ってはいたが。
｢………末恐ろしい中学生だな。頼むからそれ以上成長するなよ。｣
｢…………？まだ12歳だから無理だよ。｣
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零落(プロフ) - 久々に占ツクに戻ってきたら超良作に出会って、一気に最新話まで読んでしまいました。話の途中で何度も笑ってしまったり、感動したり…もう最高です！素敵な作品をありがとうございます。これからも更新楽しみにしております。 (2021年6月4日 6時) (
レス) id: 35493f6139 (このIDを非表示/違反報告)
方言男子 - やべ、性癖に刺さった (2021年5月26日 18時) (レス) id: b75236f17d (このIDを非表示/違反報告)
海洋生物(プロフ) - 続編おめでとうございます！成長した夢主くんかっけぇ！あと面白い！これからも頑張ってください！ (2021年5月25日 7時) (レス) id: c21e60aa61 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：花蛸花
| 作成日時：2021年5月25日 5時
