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「で、あいつら何やってんだ?」





明司が呆れた様子で視線をやった先には、今にも銃を取り出してきそうな三途と竜胆の姿があった。





「知らない。勝手に喧嘩してるだけじゃない〜?」

「なんだいつもの事かよ。」

「お前らやめろ〜」





明司が仲裁に入る中、望月はAを抱えたままソファーに座る。しかし、明司が仲裁に入ったところで何かが変わるはずもなく、なんなら余計にヒートアップしてしまう。特に三途が。





「てめぇはヤニでも吸ってろや!!!」

「兄貴の言うことちゃんと聞いとけよはるちゃぁ〜ん???」

「あ"ぁ!?」

「出所そうそうまじうるせぇ〜喧嘩すんなら表でやれ?」





不機嫌そうなAの声に、二人の動きはぴたりと止んでしまう。首領である佐野万次郎の言うことが絶対であり、機嫌をあまり損ねたくないのはこの組織の人間の誰しもが同じこと。

それと同じくらい、彼らはAの機嫌を損ねることを避けている。なぜなら嫌われたくないから。





「A、ごめんな?うるさかったよな……?」

「春ちゃんが悪かった。機嫌直してくれ?な?頼むよ嫌わないでよおねがい。」

「めんどくせぇ〜」





必死にAに許しを乞う二人に対し、本人は全くもって興味がなさそうに笑いながら望月のオールバックにされた髪にそうように頭を撫でる。





「A、許してやりゃどうだ?」

「え〜許したらひっつき回ってくんじゃん。そこで大人しく正座してろ〜?私がよしって言うまで立つな?」





そう言って指さされたのは入口のすぐ真横のスペースで、二人は大人しくそこに正座をした。三途はともかく、竜胆はAの兄である。

しかし灰谷家の権力順位としては、A、蘭、竜胆の順である。辛うじて蘭と竜胆の立場が同等であったとしても、妹のAが家庭内の中で一番の権力者であることに変わりはなかった。

その理由はやはり、兄二人がAに甘いせいである。





「お前の弟、ほんとにあれでいいのか?」

「仕方ねぇよ、俺ら兄妹の絶対はAだしな。」

「………やっぱ女ってこえーよな。」

「こえーよーまじで怖ぇ。」





うんうんと頷きあっている明司と蘭を横目に、望月はAにされたい放題だ。頬をむにむにとつままれたり、先程のように頭を撫でられたり、手を握られたり。昔から何故か望月に懐いているようで、その光景はよく見られるものだった。

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自律思考固定砲台 - 梵天大好きな私の為に作られたのかと思った…。作者様、マジで神じゃん!? (9月27日 22時) (レス) @page38 id: 426cb43a7c (このIDを非表示/違反報告)
わわるこ(プロフ) - 夢主ちゃんがマジで好み過ぎる… 主様の作品大好きです!応援してます! (9月26日 12時) (レス) id: e592c4a1c9 (このIDを非表示/違反報告)
りんご - 面白いです!応援しています! (9月20日 13時) (レス) id: 15d4b06566 (このIDを非表示/違反報告)
ma(プロフ) - 灰谷兄弟の妹めちゃくちゃいい作品に出会えて嬉しいです!春千夜大好きなので梵天絡みまじ好きです!落ち楽しみにしてます!!これからも更新頑張ってください^_^応援してます! (9月16日 13時) (レス) id: 70f00aa1ca (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:花蛸花 | 作成日時:2021年9月16日 2時

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