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「もう悪さすんなよ。」

「考えとく〜♡」





ひらひらと警察官に手を振って、大きく欠伸をする。約1年ほど経ち、やっと出所することが出来た。兄二人は反社なのでろくに面会にも来ないし手紙も来ない。それはそれでいいわけだが、常に監視されていた彼女は派手な動きもできず退屈で仕方がない日々を送っていた。とはいえ、彼女がそんなもの気にするはずもなく、喧嘩はしていたわけだが。しかしそれも今日で終わりだと思うと清々しい気分にさえなってくる。

しばらく歩いていると、車のクラクションの音が聞こえてくる。聞き覚えのあるそれに顔を上げると、車によりかかりながらこちらに手を振る兄蘭と、もう一人の兄竜胆がいた。





「蘭ちゃんりんちゃ〜ん!おひさしぶり〜」





同じようにひらひらと手を振りながら駆け足で近寄れば、蘭は彼女の体を抱きしめた。





「A〜久々〜♡」

「お勤めごくろーさん。」

「どーだったよ、初めてのネンショー生活。」

「ふつーかなーちょっと面白いことはあったけど♡」

「よかったな〜♡蘭ちゃんに会えなくて寂しくなかったかぁ〜?」

「竜ちゃん荷物持って〜」





兄の言葉をまるっきり無視するAに、「人の話聞け〜?」と額を指先で弾く。Aは「うるせぇ〜」なんて反抗的な態度をとるわけだが、そんな態度をとって許される女なんてこの世に彼女だけだろう。





「とっとと帰るぞ。マイキーも待ってる。」

「え、まじ?はよ帰ろ〜♡」

「どっか寄ってくかぁ〜?」

「あ、Aちゃんタバコがほし〜な♡」

「だめ〜ガキが生意気抜かしてんじゃねぇぞ♡」





蘭はAの腕を掴むと、そのまま後部座席に押し込み、無理矢理ドアを閉めた。助手席に蘭が乗ったのを確認して、竜胆がエンジンをかける。





「ねぇ蘭ちゃ〜ん。あたし我慢したくね?1年だよ?」

「そのまま禁煙しろ〜?」

「ね、お願い蘭ちゃん♡かっこよくてセクシーでイケボでやっさしぃ〜蘭ちゃん♡」

「んもぉ〜〜〜しょうがねぇなぁAは♡竜胆、コンビニ止まってやれ。」

「またそうやって甘やかして……」






そんなことを言ってはいるが、竜胆も竜胆で彼女に甘いところがある。彼女を止めようとすることはなくて、言われた通りにコンビニの駐車場に車を停めた。

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自律思考固定砲台 - 梵天大好きな私の為に作られたのかと思った…。作者様、マジで神じゃん!? (9月27日 22時) (レス) @page38 id: 426cb43a7c (このIDを非表示/違反報告)
わわるこ(プロフ) - 夢主ちゃんがマジで好み過ぎる… 主様の作品大好きです!応援してます! (9月26日 12時) (レス) id: e592c4a1c9 (このIDを非表示/違反報告)
りんご - 面白いです!応援しています! (9月20日 13時) (レス) id: 15d4b06566 (このIDを非表示/違反報告)
ma(プロフ) - 灰谷兄弟の妹めちゃくちゃいい作品に出会えて嬉しいです!春千夜大好きなので梵天絡みまじ好きです!落ち楽しみにしてます!!これからも更新頑張ってください^_^応援してます! (9月16日 13時) (レス) id: 70f00aa1ca (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:花蛸花 | 作成日時:2021年9月16日 2時

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