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ちょうどAが自首する数時間ほど前、店で作業をしていた二人の元に、Aがバイクを持ってやって来たのだ。
｢けんちゃ〜ん。｣
｢あー？A？｣
｢故障でもしたのか。この前メンテしたばかりだぞ。｣
｢してないしてない。｣
つい最近メンテを受けたはずが、何故かバイクを持ってやってきたA。突然ふらりと店に現れることはあったものの、今までこんなことはなかったものだから、二人とも首を傾げる。
｢これさ〜ちょっと預かってくんない？｣
｢……は？｣
｢1年？1年半？長くて2、3年とか。｣
｢ちょ、ちょ、ちょっと待て。｣
｢んー？何ー？お金ならちゃんと払うよ？｣
｢いや、金はいいんだよ、預かるくらいどーってことねぇから。……理由は？｣
旅行、それにしては長い。親の引越し。しかし親は彼女が小学生の頃突然行方不明になったからない。ならなんだ。龍宮寺がもんもんとそんなことを考えていると、彼女の口から聞かされたのはとんでもない爆弾発言だった。
｢今から警察行くんだよね。｣
｢は？警察？｣
｢そ、自首しに。｣
ぴしり、と二人の体が固まる。自首？なんのために？え？何したんだよお前？は？頭は大混乱の中で、彼女はポケットからバイクの鍵を出すとそれを混乱して固まったままの龍宮寺の手のひらに乗せた。
｢じゃ、よろしく♡ちゃぁんと取りに来るからね〜♡｣
｢え、あ、お、おい！？｣
声をかけた頃にはもう遅くて、彼女はすたこらと店を出ていった。あんなバカ高いヒールを履いているのにそんなに走る余裕はどこにあるんだ、と二人は唖然としたまま顔を見合せた。
｢……とりあえず、面会……いく？｣
｢いや、まだネンショー入るとは決まってねぇだろ……｣
そんな話をして1年あまりが経過していた。その間に一度も彼女は顔を出さなくて、やはりネンショーに入ったのだろうか、とまた考えを膨らませていた。
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自律思考固定砲台 - 梵天大好きな私の為に作られたのかと思った…｡作者様、マジで神じゃん!? (2021年9月27日 22時) (
レス) @page38 id: 426cb43a7c (このIDを非表示/違反報告)
わわるこ(プロフ) - 夢主ちゃんがマジで好み過ぎる… 主様の作品大好きです！応援してます！ (2021年9月26日 12時) (レス) id: e592c4a1c9 (このIDを非表示/違反報告)
りんご - 面白いです！応援しています！ (2021年9月20日 13時) (レス) id: 15d4b06566 (このIDを非表示/違反報告)
ma(プロフ) - 灰谷兄弟の妹めちゃくちゃいい作品に出会えて嬉しいです！春千夜大好きなので梵天絡みまじ好きです！落ち楽しみにしてます！！これからも更新頑張ってください^_^応援してます！ (2021年9月16日 13時) (レス) id: 70f00aa1ca (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：花蛸花
| 作成日時：2021年9月16日 2時
