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当日予約や飛び込み客はお断りのセレブ御用達、完全予約制の高級美容室。芸能人もよく通うと言われるこの美容室だが、彼らは予約なんて一切していない。出がけに一言｢今から妹連れてくから。｣と電話を入れたくらいで、予約なんて一切していない。
明らかに周りとはオーラの違う彼らが店の扉をくぐれば、来ていた客どころかスタッフ達もその姿に釘付けになる。彼らが入ってしばらく、奥の部屋からオーナーらしき男が出てくると、腰を低くして彼らに近寄った。
｢灰谷様！いつもご贔屓にしていただいて……！｣
｢おー、今日は妹の髪頼むわ。｣
｢A様ですね。お久しぶりでございます！｣
オーナーが蘭からAに視線を移すと、ニコニコと愛想笑いを浮かべる。その様子に、Aは小さく笑みを浮かべた。
｢どーもー｣
｢最近はお見かけしませんでしたからよその店に移られたのかと……｣
｢別に関係なくね？さっさと済ませたいからさっさと案内してよ。｣
｢は、はい、！失礼いたしました……！御二方は如何なさいましょうか……？｣
｢Aのそばに居るに決まってんだろ。｣
Aの肩を組みながらそう言った竜胆に、オーナーはまた頭を下げた。
｢かしこまりました…！それでは、ご案内させていただきます、！｣
オーナーが案内したのは、ずっと先まで予約の埋まっていると言われている特別個室。所謂VIPルームというもの。美容室にVIPルーム。わざわざそんなところとらなくても、というのが普通の意見だ。しかし、彼らが普通の人間かどうかと聞かれればそうでは無いわけだ。
｢本日、ただいま手が相手いるのは男のスタッフしかおりませんが…｣
｢今日は俺らがいるから別に男でもいーよ。それよりちゃっちゃとしてくんね〜？｣
早くしろ、と急かされたオーナーは直ぐに担当のスタッフを呼びに駆け出した。普段、Aが一人で来る時には必ず女のスタッフが付けられる。兄二人の過保護ゆえのものではあるが、Aは何一つ気にしていない。染められるなら正直誰でもいいのだ。
Aが雑誌を手に取って眺めていると、担当のスタッフが頭を下げながら部屋に入ってくる。先のほどのオーナーのようにごちゃごちゃと何かを話しているが、Aは一切聞いていない。
｢世間話とかいいからさ、手動かしてちゃっちゃと終わらしてくんね？｣
鏡越しからでも伝わってくる彼女の笑顔の圧に、担当のスタッフは思わず身震いをした。
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自律思考固定砲台 - 梵天大好きな私の為に作られたのかと思った…｡作者様、マジで神じゃん!? (2021年9月27日 22時) (
レス) @page38 id: 426cb43a7c (このIDを非表示/違反報告)
わわるこ(プロフ) - 夢主ちゃんがマジで好み過ぎる… 主様の作品大好きです！応援してます！ (2021年9月26日 12時) (レス) id: e592c4a1c9 (このIDを非表示/違反報告)
りんご - 面白いです！応援しています！ (2021年9月20日 13時) (レス) id: 15d4b06566 (このIDを非表示/違反報告)
ma(プロフ) - 灰谷兄弟の妹めちゃくちゃいい作品に出会えて嬉しいです！春千夜大好きなので梵天絡みまじ好きです！落ち楽しみにしてます！！これからも更新頑張ってください^_^応援してます！ (2021年9月16日 13時) (レス) id: 70f00aa1ca (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：花蛸花
| 作成日時：2021年9月16日 2時
