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冥冥、庵歌姫の派遣から2日。連絡も途絶えたため急遽派遣された二年生三人。
「それがこのザマね。」
テレビで流れている静岡県での爆発事故のニュースを見ながら、クックックッと彼女は笑う。笑い事じゃないぞ、と夜蛾が睨めば、彼女は両手を上げて肩をすぼめた。
「この中に"帳"は自分で降ろすからと補助監督を置き去りにした奴がいるな。」
「そして、帳を忘れた……と。なんとも愉快だ……ふふっ。」
「愉快なものか。……名乗り出ろ。」
「先生!!犯人捜しはやめませんか!?」
「悟だな。」
次の瞬間、ゴンッ!と夜蛾の拳骨が五条の頭に振り下ろされた。
「っっってぇ!!!」
「あっはは!五条、これに懲りたら、帳の降ろし忘れには注意するんだね。さ、みんな教室に戻りな。」
そういって、彼女と夜蛾は職員室へと戻った。
「はぁ……本当に星漿体の任務をあいつらに任せていいのか……?」
「仕方ありませんよ。天元様のご指名ですからね。あの二人も実力は確かなんですから。」
星漿体の少女の護衛と抹消の任務。天元の指名により夏油と五条に決定したが、彼女自身も正直あの二人には荷が重いと思っている。
「まぁ、あの二人に託すしかありませんね。」
「…俺は任務の説明に行ってくる。」
そう言って、夜蛾は資料を持ち職員室を出ていった。
「……あの二人に託す……ねぇ。」
あんな子供に本当に託していいものなのだろうか。しかし、天元の命令であるならそうするしかない。若き最強に全てを託す。
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三隣亡 - こういうの待ってました!!これからもよろしくおねがいします! (2021年7月14日 2時) (レス) id: 63aa19421a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:花蛸花 | 作成日時:2021年7月14日 0時