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「五条はまだお前に入れ込んでるようだな。」

「そのようですね。」

「何を呑気な………!」





めんどくせぇ…と心の中では思っていても、決してそれを表に出すことは無い。それが「大人」だ。





「ただの子供の気まぐれでしょう?放っておけば直ぐに飽きます。」

「あの坊はお前をものにすると見合いの話をいくつも蹴っているようだが?」

「それも今だけですよ。こんな青春、学生のうちだけなんですから楽しませてあげてくださいな。」

「そんな呑気なことを言っている場合ではない!!!お前は五条の血筋を途絶えさせるつもりか!!!」

「そんなちょっとやそっとじゃ血筋は途絶えませんよ。彼が死ななければの話ですがね。」





まだ子供なのに気の毒なもんだ、と彼女はどこか他人事だった。しかし、可愛い生徒の青春くらい守ってやろうとも思う。





「もう1、2ヶ月もすれば飽きますから。ただの子供の気まぐれ。あれくらいの歳の子は多いですからね。」





彼女はそう言い残してその部屋を出た。めんどくさい爺さん達だ。五条が死んでしまうとより優秀な血を残す事が不可能になってしまうから、、と焦っているのだろう。





「お、せーんせ!任務帰り?」

「いいや、ちょっと用事があってさ。」

「へ〜…ね、先生、好き。」

「はいはい。」

「絶対本気にしてないだろ…!?これ言う方も案外はずいんだからな!」

「じゃあやめればいいよ。」

「やめねーよ先生がうんって言うまで絶てぇやめてやんね〜!」





顔を赤くして、ぷりぷりと怒っている五条はまだまだあどけなさが残る。最強と呼ばれてもまだ子供だ。そんな子供にわざわざ遺伝子を残すために今からお見合いさせるなんて、一般家庭の産まれである彼女からすれば考えられない事だった。





「君も大変だね。」

「何が?先生がなかなか告白OKしてくんねーはなし?」

「違うよ。労わってやってんの。」

「……?じゃあ付き合ってよ。」

「君がもっと大人になったら考えたげる。」





いくら来ても答えは同じなのに、若いってすごいなぁ…なんて少し尊敬してしまう。言っても、たったの4つしか変わりはないのだけれど。

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三隣亡 - こういうの待ってました!!これからもよろしくおねがいします! (2021年7月14日 2時) (レス) id: 63aa19421a (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:花蛸花 | 作成日時:2021年7月14日 0時

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