最強と娘-8【呪術廻戦】

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｢あんた達ほんと仲良いわね。｣





そう言った釘崎の目の前には、期間限定パフェを伏黒に食べさせている、所謂カップル定番のあーんをしている二人の姿があった。

その日、釘崎とAの二人のショッピングに荷物持ちとして連れ出された虎杖と伏黒。休憩がてらカフェに入ればこれだ。





｢え、そう？あ、美味しい？｣

｢くそ甘い。｣

｢だろうね、クリーム増し増しだもん。｣

｢よく食えんな……｣

｢二人って喧嘩しなさそうだよな〜｣

｢え、するよ？｣





そう言いながら、Aはパフェに乗ったマスカットをぱくっと口へと運ぶ。





｢え、すんの？｣

｢あんた達みたいなバカップルでも喧嘩すんの？｣

｢するよ人間だもん。てか私たちバカップルだと思われてんの？｣

｢バカップル以外ないでしょ。｣

｢お前らなぁ、親子のくせにバカップル並の距離した二人でさえ喧嘩するんだぞ。俺たちだってするに決まってんだろ。｣

｢……確かに。｣





五条とその娘のAは、何処ぞのバカップルだよとツッコミたくなるほど距離が近い。それこそ、手だって繋ぐし腕だって組むし、カップル定番のあーんだってする。ソファーに座っていても引っ付いているし、見れば見るほどバカップルの距離だ。

しかし、そんな二人でも喧嘩することがある。まぁそのほとんどの原因が五条なわけだが。





｢例えばどんな喧嘩すんの？｣

｢えー……んー、例えば恵くんが靴下裏返しで洗濯機に入れてたり、ティッシュポケットに入れてたままだったり……あ、食器水につけてなかったり。｣

｢こいつが任務で無茶したり、雑誌とか本とかその辺に出しっぱなしだったり、飯食うのも忘れて作業に没頭してたり。｣

｢んまぁ直ぐに謝って終わりなんだけどね。｣

｢お前らどこの夫婦だコラ。｣





お互いが家と寮を行き来しているのは知っていた。しかし、まさか知らぬところでもう夫婦気分の二人が出来上がっているなんて思わなかった。

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