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彼女をベットに座らせて冷蔵庫の扉を開ける。念の為冷やしておいた冷えピタと、スポーツドリンクを取り出してベットのそばにあるサイドテーブルにそれを置いた。





「化粧してるか?」

「今日してない……」

「じゃあこのまま貼るぞ。」





ぺと、と冷えピタを貼ると、冷たさにキュッと口を閉じる。





「まず着替えろ。あっち向いててやるから。」

「んー、」





のそのそと動く彼女から背を向けてため息を着く。体調が悪い時くらい早めに言えばいいものを、なぜか言わない。呪術界は人手不足だが、だからといって風邪の時まで働かれると困るわけだ。





「着替えたか?」

「んー……」

「着替えたなら水分補給。」





後ろを振り向くと、キャップを開けたスポドリを彼女に渡して雑に脱ぎ捨てられた制服を拾い集めてハンガーにかける。ほんの少し飲まれたそれのキャップを閉めて、サイドテーブルへと戻した。





「ほら、大人しく寝とけ。」

「……やだ、」

「なんでだよ。きついなら寝とけ。」

「ねたらどっかいく……?」

「……行かねぇよ。釘崎に連絡したら変わってくれるって。五条さんが来るまでそばにいるから安心しろ。」





無理やりベットに寝かせて、ポンポンと頭を撫でる。





「五条さんが食べやすそうなもん買ってきてくれるらしいから、それ食ったらちゃんと薬飲めよ?」

「薬やだ……」

「やだじゃねぇよ。治ったらどっか連れてってやるから。」

「ほんと、、、?」

「ほんと。だからもう寝ろ。」





うん、と小さく頷いた彼女は、ゆっくりと目を閉じた。そのまま暫くそっとしておくと、すよすよと眠ってしまった。吐く息が熱い。風邪をひいているのだから当たり前な訳だが、それがどうも心配で仕方ない。





「……早く良くなれよ。」





そういって、冷えピタ越しの額にキスをした。

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設定タグ:呪術廻戦 , 五条悟 , 伏黒恵
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宙青(プロフ) - 突然すみません!いつも楽しく読ませていただいております。19話に当たるところが29話になって29話が2つ存在してませんか…? (2021年10月18日 20時) (レス) id: dd91defe37 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 恵が嫉妬してほしいのはわかるけど、だからってわざと見せつけたら別れの危機だからね! (2021年8月6日 16時) (レス) id: 3bd4541dda (このIDを非表示/違反報告)
らっかせい - 今気づいたんですけど、最強と娘から→最強の娘になったんですね!なにか、意味あるんですか?! (2021年7月23日 21時) (レス) id: ac50ef14ea (このIDを非表示/違反報告)
ネココ - 続編おめでとうございます〜!1から見始めた私の天使が…。もう8まで来ましたよ〜。おめでとうございます!これからもついていくんで、更新頑張ってください!!! (2021年7月17日 23時) (レス) id: d9dbb0348a (このIDを非表示/違反報告)
イナアレオリ - 最強の娘シリーズ最高です!何回読んでも良い神小説最新話更新頑張ってください (2021年7月14日 19時) (レス) id: f4313b7def (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:花蛸花 | 作成日時:2021年7月11日 1時

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