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「あら〜……」





いつぞや、五条がナンパにあっていた時とは全く逆の展開。トイレに行っている間に、かわいいかわいい愛娘がナンパされていた。わかる、可愛いもんね、わかる。しかし手を出す相手を間違えているとはこのことだ。

出てすぐのベンチで不機嫌そうに足を組んで座っている彼女の周りに群がる男は、そんなことお構い無しだ。





「ね、ちょーっとでいいから!」
「お姉さん、今1人なんでしょ?」

「………」

「ね〜無視?」
「誰かと一緒なの?もしかして彼氏とか?」
「その彼氏よりも楽しませてあげるからさ、俺らと遊ぼうよ。」





今にもその長い足を振り上げてその男どもを蹴散らしそうだ。それも見てみたいが、さすがにここで問題を起こされると困る。





「残念、彼氏じゃないよ。」





彼らよりも数十センチ高い位置からそう声をかけると、ビクッと肩を震わせて振り返る。背が高くガタイもいい。オマケにサングラスの白髪のイケメンが現れたら誰だってビビるだろう。





「遅い、パパ。」

「「「ぱ、パパ……!?」」」

「ごめんごめん、トイレ混んでてさ〜!……お前ら、僕の娘にまだなんか用でもあんの?あるなら僕が聞くけど?」

「いや、………」





吃る男達をよそに、Aはすっと立ち上がる。相手は五条なので、5cm弱の高さがあるヒールを履いていたが、それがなくてもその男たちよりも目線は上だっただろう。





「でか……」

「私、ヒョロチビには興味無いんだよね。」





ふっと嘲笑うような笑みを浮かべた彼女は、ぷいっと顔を背けて五条と腕を組んだ。





「早く行こうよ。」

「いいの?この子達ほったらかして。」

「相手にしてほしかった?」

「まさか。そんなことしたら、僕も恵も黙っちゃいないよ。」

「じゃあ話終わり。お腹空いた。」

「じゃあお昼にしようね、お姫様。」





五条たちは彼らに見向きもしないままその場を去る。





「僕のお姫様は何が食べたい?」

「ん〜お肉!」

「それは今日の夜までお預けね。レストラン予約してあるんだから。」

「んじゃパスタにしよ。」

「いいよ、パスタね。」





傍から見ればカップルにも兄妹にも見える二人が、まさか親子だなんて誰も思いやしないだろう。

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宙青(プロフ) - 突然すみません!いつも楽しく読ませていただいております。19話に当たるところが29話になって29話が2つ存在してませんか…? (2021年10月18日 20時) (レス) id: dd91defe37 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 恵が嫉妬してほしいのはわかるけど、だからってわざと見せつけたら別れの危機だからね! (2021年8月6日 16時) (レス) id: 3bd4541dda (このIDを非表示/違反報告)
らっかせい - 今気づいたんですけど、最強と娘から→最強の娘になったんですね!なにか、意味あるんですか?! (2021年7月23日 21時) (レス) id: ac50ef14ea (このIDを非表示/違反報告)
ネココ - 続編おめでとうございます〜!1から見始めた私の天使が…。もう8まで来ましたよ〜。おめでとうございます!これからもついていくんで、更新頑張ってください!!! (2021年7月17日 23時) (レス) id: d9dbb0348a (このIDを非表示/違反報告)
イナアレオリ - 最強の娘シリーズ最高です!何回読んでも良い神小説最新話更新頑張ってください (2021年7月14日 19時) (レス) id: f4313b7def (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:花蛸花 | 作成日時:2021年7月11日 1時

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