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｢てことでみんなちゅうもーーーく！！！｣
談話室では上等もんのワインだ！とワイングラスを持たされたAの姿があり、その様子に珍しく夜蛾も目を瞑っていた。そして、Aの周りに屯して頑張れよ、とそれぞれが言葉をなげかけている時、ﾊﾟﾝﾊﾟﾝｯ!と五条が手を叩いた。
｢なんだい、突然。｣
｢ふっふーん。A、こっちおいで。｣
Aは小さく首を傾げたあと、手に待っていたワイングラスを真希に渡して前へと出た。何が行われるのかとハラハラしていたが、その隣には父夏油の姿もあるので酷い目には合わないだろう。
｢何かな？顔面でクリームは受け取りたくないけど。｣
｢そんな事しないよ僕のことなんだと思ってんの？｣
｢そういう人間だと思ってる。｣
｢ほんとなんなの？？？？｣
｢悟、本題に入るの忘れてる。｣
｢あ、そうそう。……えー、おほんっ！｣
そう言った五条はポケットから紙を取り出すと、その折りたたまれた紙を広げて声に出して読み始めた。
｢夏油A呪術師。あなたを本日付で一級呪術師から特級呪術師への昇格を言い渡します！！｣
おめでとう！！！と声を張った五条はまるで表彰式をするかのようにその紙をAに差し出した。
｢……え、？｣
｢ほらほら〜早く受けとって？｣
｢それとも、特級になって危険な任務に当てられるのは怖いかな？｣
五条の肩に手を置いて、まるで煽るかのように見た夏油にAはムッとすると、その紙をしっかり両手で受け取った。
｢はぁい！！！夏油A特級呪術師のたんじょーーー！！！！｣
五条のその言葉に、談話室は一気に騒がしくなった。
｢Aおめでとう！！！｣
｢大出世だね！｣
｢さすがA！｣
｢あ、ビールかける？｣
｢したら殺すよ。｣
冗談だよ、と笑う幸慶とまるで自分の事のように喜ぶ実幸と雅火。それに続いて、真希もワイングラスを持たせると、自身のワイングラスを彼へと向けた。
｢おめでとう。特級呪術師。｣
｢……ありがとう。｣
ｶﾁﾝｯとグラスを合わせたその音は、騒がしい談話室の中で誰の耳にも届くことなく消えていった。
｢いや普通にうるさい。｣
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ゆーりん - 泣きそうになったのは仕方のないことです！辛い！！ (2022年11月20日 2時) (
レス) @page35 id: 63a2588af8 (このIDを非表示/違反報告)
魔朝@Bsc(プロフ) - おっと目から水が......(´: ω :`) (2021年6月26日 21時) (レス) id: 9bfc59222b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：花蛸花
| 作成日時：2021年6月25日 2時
