青いお隣さん【‎^‎ら^】 (ページ11)

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言葉ページ11

rd『あ、あー、聞こえます？』

「はい、大丈夫です」

rd「はーい、じゃあ始めますか」

私はパソコンを前に、メモ帳とペンを構えて正座していた。

通話の相手は、私の憧れの人。

rd『初めまして、でいいのかな』

「まあ一応そう、ですね」

私が今話している相手は青井さんじゃなく、らっだぁ。

一瞬声でバレるんじゃないかとも思ったが、もうどうすることも出来ない。

rd『急に誘っちゃって申し訳ないです』

「いえ、全然！むしろ誘ってくださって本当に嬉しいです」

嘘偽りのない言葉を伝えると、ほんとですか。と少し嬉しそうな声が聞こえる。

話しているのは青井さんの声のはずなのに、らっだぁなのだと感じる。

rd『やっぱコラボするってなったらマイクラですかねー』

「そうですね、あ、一つ言ってもいいですか？」

rd『どうぞ』

「私青鬼ごっこしてみたくて」

rd『お、まじですか。いいですね〜』

私が初めて彼に出会ったのも、その動画だった。思い出のある企画に参加できるなんて、死んでもいいかもしれない。

その後は日程決めや、他にも色々なことを決めて通話は終了した。

「夢みたいだった…」

らっだぁが、私だけのために話していた。私の為だけに声を出してくれた。

「あー、嬉しすぎて死んじゃう」

でもこれは他のリスナーからしたら、違反になってしまう。

「ちゃんと身を弁えなきゃ、いちリスナーとして」

絶対に迷惑をかけないように、と心の中で誓った。