King and Princess２

悪夢 ページ6

Aside
朝起きると何かいつもとは違うと感じた。


現時刻、午前6時30分。


私が変なのか、と思ったけど別に私の体には問題がない。



伊沢「ﾁｶﾞｳ…ﾔﾒﾛ…ﾊｧﾊｧ…」



そう。


私が変だと感じたのは、横に寝ている拓司。



『拓司！拓司！』



何かに魘されている感じがしたので、私は急いで拓司を起こした。


いつもならまだ寝ている時間だから起こさないけど、さすがにこれは異常すぎる。



『拓司！ねぇ！』


伊沢「ﾊｯ!! ﾊｧﾊｧ…」


『大丈夫？だいぶ魘されてたけど…』


伊沢「A？」


『え？』


伊沢「本当にA？」


『私だけど…大丈夫？』


伊沢「まぁ、うん…」



拓司は寝ている状態からベットに座った。



伊沢「良かった…Aが横にいる…」


『いったいどんな悪夢見たのよ…無理に言えとは言わないけどさ…』


伊沢「Aが…」


『私が？』


伊沢「俺を庇って刺されて…その後俺も…」


『あぁ、それは悪夢だね…』



私はそんなこと絶対に起きないよ、とは言えなかった。


もちろん誰かに狙われる確率は低いかもしれないけど…


多分、もし拓司が狙われているのであれば私は絶対に拓司の夢のように庇うと思うから…

ー２→←Instagram

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す