King and Princess２

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その後はお互いちゃんと自己紹介をして一緒にまわった。


やっぱり最初に感じたもの…


クイズ終わった後に感じたものは間違いじゃなかった。


まだそこまで長い時を生きてきたわけじゃないけど、今までで一緒にいて1番楽しい人。



『今日はありがとう。拓司のおかげで楽しかった。』


伊沢「こちらこそ。」



拓司と一緒にいる時間は本当にすぐに過ぎていった。


でも、それも今この時点で終わり…


いくら望んでも…



伊沢「あのさ…」


『何？』


伊沢「Aはこれからもクイズ続けていく予定？」


『今のところは…拓司は？』


伊沢「続ける。もともとそのつもりだったけど、Aにまた会えるなら、もっと続けようって思った。」


『え…？』


伊沢「お互いその時が来たら…」


『うん…』


伊沢「全国高等学校クイズ選手権で会おう。もちろん最後に。」


『……そうだね。』



私は少し間をあけて答えた。


私には自信がなかった。


確かに拓司とはまた戦いたい…


でも、今の…


部活がそんな本気になれるか…って。


多分、拓司ならこの間も気付いていると思う。


私はこの人にまた会えるのか…


会うためには部活の活性化を頑張るしかない。


そうも思った。

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