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このまま私は清太の手で………そう思うと恐ろしくなった。
私がいなくなったら、父は悲しむのだろうか。
私を捨てて出ていった母は悲しむだろうか。

あまり話をしたことがない両親のそんな感情など私は知らない。

もしかしたら、私がいなくなっても気が付かないのではないだろうかとさえ思った。


空気がだんだんと薄れていき、全身に酸素が行き届かない私の体は、次第に痙攣を起こし始めた。



「お前も壊してやる」


そう言って清太は、私の首から手を離した。
私の喉から、ヒィ…ッ。という音が漏れて、うまく息が吸えなくてのたうちまわった。

そんな姿を清太はどんな気持ちで眺めていたのだろう。



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作者名:ミーコ | 作成日時:2017年9月30日 14時

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