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「また眠れんの?」
まだ薄暗い狭いキッチンに私を呼ぶ声が静かに木霊した。
そちらに目を向ければ、入口のドアに手をついて私を見ている歩夢の姿があった。
時計をみると、あれからすでに1時間はたっていて、シクシク痛んでいたお腹の痛みはいつの間にか消えていた。
「体調悪いだけだから、たいしたことないよ」
「顔色悪いな、生理?」
「オブラートに包めないの?」
「関西人はなんでもストレートに言うもんやで?」
そう言うと、なにかを察していた歩夢は私のカーディガンを手にしていてそれをそっと私の肩にかけた。
「ごめんねえ、歩夢」
「なんのゴメンや。訳わからんな」
弱い私でごめん
手の掛かる女でごめん
あなたの大事な家族をバラバラにしてごめん
そして………
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作者名:ミーコ | 作成日時:2017年9月30日 14時