検索窓
今日:1 hit、昨日:2 hit、合計:4,717 hit

ページ31








「また眠れんの?」


まだ薄暗い狭いキッチンに私を呼ぶ声が静かに木霊した。

そちらに目を向ければ、入口のドアに手をついて私を見ている歩夢の姿があった。
時計をみると、あれからすでに1時間はたっていて、シクシク痛んでいたお腹の痛みはいつの間にか消えていた。

「体調悪いだけだから、たいしたことないよ」

「顔色悪いな、生理?」

「オブラートに包めないの?」

「関西人はなんでもストレートに言うもんやで?」



そう言うと、なにかを察していた歩夢は私のカーディガンを手にしていてそれをそっと私の肩にかけた。


「ごめんねえ、歩夢」

「なんのゴメンや。訳わからんな」


弱い私でごめん
手の掛かる女でごめん
あなたの大事な家族をバラバラにしてごめん





そして………




*→←*



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (5 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
7人がお気に入り
設定タグ:恋愛 , 切ない , 秘密 , オリジナル作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:ミーコ | 作成日時:2017年9月30日 14時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。