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そんな俺の迷いを打ち消したのは四郎自身だった。
「じろちゃ・・・ののがみ、せんせ・・・と、はなしたい・・・・ごほごほっ・・・・・ごほっ・・・！」
起きて早々、四郎がそう言ってきたからだ。
「吸入して落ち着いてからな。それと、朝ごはん」
「・・・ん・・・・」
頷いた四郎を見て、ネブライザーを持ってくる。一旦医局に戻ると、五郎からの「夕飯作って持ってってもいい？」ってLINEに気づいた。
微笑みながら『おっけー！』とキャラクターがサムズアップしているスタンプを送り返す。
と同時に『既読』の二文字。俺の返信を待ち構えてた五郎の姿が目に浮かんで、思わず笑ってしまう。
「四郎、今日は五郎が夕飯持ってきてくれるみたいだから」
「ふふ・・・・げほっげほっ！！」
俺の言葉に目を細める四郎。酸素マスクに覆われてあまり表情は見れないけれど、
それでも、喜んでいるのが伝わってくる。
それから吸入、診察、採血を終わらせて、少し休ませるために寝かせていたらもう夕方近く。目を覚ましても比較的落ち着いている四郎の様子を見て野々上先生を呼んだ。
「野々上先生。状態はカルテのとおりですが・・・・よろしくお願いします。何かあったらすぐに呼んで下さい」
「分かりました」
「四郎、無理すんなよ。まずは体調の回復が先だからな」
「ん・・・」
しっかりと俺の目を見て頷いた四郎を確認して病室を出ると、ちょうど兄貴と五郎にはちあわせた。
「しろは？」
「野々上先生と話してる。それ、四郎の？」
五郎が大事そうに抱えている包みを指さして聞く。
「うん」
「ありがとな。30分くらいしたら終わると思うからそしたら顔見せてやって。もし何かあったらすぐに呼んで。俺この後医局にいるから」
「ん、わかった」
「よろしく」
四郎のことが心配でたまらないという顔をしている五郎の頭を軽く撫でて医局へ戻った。
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和泉(プロフ) - 掃除機。さん» 修正箇所に気づかれるくらい読んでくださっていてとっても嬉しいです！誤字の修正もですが、いつか完結したら、スピンオフを書けたらな…と本筋から外れない程度に内容を修正したところもあります。少しですが続編も更新したので良かったら読んでもらえると嬉しいです。 (2022年9月11日 21時) (
レス) id: d39becd218 (このIDを非表示/違反報告)
掃除機。(プロフ) - 定期的に読み返させていただいています。久しぶりに読ませていただいたら所々推敲されていて新鮮な気持ちで読むことができました。続編の更新もお待ちしてます。 (2022年4月26日 23時) (レス) @page20 id: f67921346b (このIDを非表示/違反報告)
和泉(プロフ) - 千智さん» コメントありがとう。ちょっと怪しい雲行き・・・・4人と一緒に私もしろちゃんを見守ります; (2016年9月15日 21時) (レス) id: 6aec176d3c (このIDを非表示/違反報告)
千智(プロフ) - 久しぶりにたくさん更新ありがとう。しろちゃん大丈夫かなぁ。 (2016年9月7日 22時) (レス) id: 14c13db5b5 (このIDを非表示/違反報告)
和泉(プロフ) - 千智さん» コメントありがとう^^この旅行はインドア派のしろちゃんも毎年楽しみにしてるから、きっと進んで体調管理してるはず(笑) (2016年6月29日 22時) (レス) id: 6aec176d3c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：和泉 | 作成日時：2016年1月10日 19時
