ヨコハマのある会社の社員達は逸般人でした (ページ10)

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仕事No.8 ページ10

マシュに電話したら「大丈夫ですよ、先輩。夜になったら居るそうですから。何かあれば電話します」と返ってきた。

よし

「分かりましたよ。大体敦くんを太宰さんと一緒にさせる訳ないじゃないですか」

敦「Aさぁん泣」

治「それじゃあ行こう！」

そして今私達は、倉庫にいる。国木田さんは一旦探偵社に戻ったらしい。
でも何で倉庫？しかも夜。仕事が・・・残業確定じゃないか。

何処かで音がした

敦「虎だ！」

「敦くん、そんなに怯えなくっても良いんじゃない？それにいざとなった時は太宰さんが責任取ってくれるんだし」

治「そうだよー」

敦くんはぽつりぽつりと自分を卑下する言葉を吐いた。

敦「そんなに自信があるのは凄いですね。僕なんて・・・」

「そんな事言ってるからじゃ無いの？」

敦「え・・・」

「敦くんは同情が欲しいだけなんじゃないの？

自分から何もしないくせに、そんな事ないよって言って欲しい。

だって自分がそんな事思ってもいないもの。
自分を卑下する割にはそんな事思ってなんかいない。

卑下すれば誰かが否定してくれるとでも思った？
だぁれもしてはくれないよ。だって他人だもの」

敦「・・・」

言い過ぎたかな。でも仕方ない
だってそれは私達を否定しちゃうから。

「敦くんは良い人だよ。だからこそ見誤っちゃいけない、自分がどうあるべきか」

治「・・・」

「・・・さて、と。太宰さん。そろそろ答えを教えて下さいよ」

治「そうだね」

そうして敦くんの矛盾点を出して言った。
敦くんは黙って聞いていたが月の光を浴びて

虎に変身した

虎はそれはそれは綺麗な純白の毛で美しかった

やっぱり

君も

治「君も異能を宿す者だ、敦くん」