十六夜奇病病棟【小説】

発作{桜川雪乃} ページ8

ある日の夜。
｢ふっふふーん♪夜って何故か好きなんだよね！｣
そうやって病院の廊下を歩いていた。
｢あっでも、もうみんな寝てるから
静かにしないと…｣
キラッ
｢ん？…あ。｣
キラッキラッ
｢早く自分の部屋に戻らないと…
早く早く…｣
キラッキラッキラッ
必死に走る。
｢もうちょっとだ…！｣
ガチャッ… バタリ。
｢薬……い、いや、いやあ！｣
｢花が、花が…｣
…イラつく。
あああ、壊したい。
壊して壊して壊し尽くしたい。
｢あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"
壊す壊す壊す壊す
あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あﾞあﾞあ"あ"あ"あ"…｣
パリンッ
ブチッブチッブチッ
｢アハハハハハハハハハハハハハハ！
アハハハハハハハハハハハハハハハ！！
アハハハハハハハハハハハハハハハ！！！
楽しい！楽しい！楽しい！！｣


｢あれ…窓、割れてる。
人形も…あ、発作か…
嫌だな。
なんで私が…
リ…リストカッ…ダメだ。｣
リスカはだめ。
だめ。絶対だめ。
｢苦しい…。｣

終わり

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