ボンゴレ１０代目ボスとその嫁は暗殺教室の先生になる Ⅱ (ページ2)

今日:1 hit、昨日:0 hit、合計:3,580 hit

２５，イタリアページ2

『ガナッシュさん！』

ガ「お嬢！よく来ましたね！」

『わざわざお迎え、ありがとうございます』

ガ「いえいえ。で、どうします？」

『先にお墓へ行きます』

ガ「わかりました」

武「俺たちは先に本部に行ってるのな！」

了「極限にゆっくりしてこい！！！」

空港に着くと迎えに来てくれた先代の守護者、ガナッシュがいた。

ガナッシュは真昼が小さい頃からよく送り迎えなどをしてくれていた。

行き先をガナッシュに伝え、彼の車に乗り込む。

護衛として着いてきた武と了平は先にボンゴレ本部に行くようだ。

車が出発し、だんだんと郊外に行く。

ガ「着きましたよ」

『ありがとうございます。ではちょっと行ってきますね』

ガ「ゆっくりしてきていいですよ」

『ええ』

ここに来るまでに寄った花屋で買った花を持って車を降りる。

墓園の入口で水を汲み、目的の墓まで行く。

『来たよ、アイちゃん。全然来れなくてごめんね』

墓に刻まれている名前は＂アイリッシュ・ディヴィス＂。

元、相棒の名前。

守れなかった人。

ーーーー私が殺してしまった＂親友＂

『…アイちゃん』

少し荒れてしまっている墓を綺麗掃除する。

雑草を抜き、水と布で墓石をに拭く。

掃除が終わり、花を添える。

『…今日、来たのはね…報告があったからなの。実はね………妊娠、したんだ…びっくりでしょう？…でもね、産んでいいのか、わからないの。産まれてくる子は次代のボンゴレボスになる。これは私の超直感がいってる』

墓の前にしゃがみ、墓に刻まれた名前を見つめながら話す。

＂妊娠＂という単語を口に出した際、お腹に手を当てる。

そして嬉しいような、悲しいような顔で笑う。

真昼とツナの間に生まれる子は確実に、時期ボンゴレボス候補になる。

初代の直径の家系である上、数年前にボス候補が殺されて継げる程の力を持った者も、子もいない。

必然的に第一候補になり、継ぐことになる。

たとえ、ツナがボンゴレを壊すと宣言していても彼一代では完全にとはいかないだろう。

そうなれば、次にボスになった者がその役目を背負うことになる。

それを彼が良しとするわけがない。

『どうすれば…いいと思う？………答えなんて返って来るわけないよね。それに、私はこの命を捨てる事なんて出来ないもの。…最初から答えなんて決まってるもの…でも、彼に伝える勇気がない』

墓石を指先で触り、名前の部分をなぞる。

ゆっくりと、ゆっくりとなぞっていく。