東大のねむり姫

第4問 ページ4

タクシーを呼びTBSに向かう最中に光は誰かに電話をしていた

しばらくしてからTBSについた
僕はもちろんテレビ局なんて初めてだからすごく不安だしドキドキしていた

「A、行こ」

光が僕の手を引いて中に入る
慣れたようにエレベーターに乗りある会議室前まで来た

「Aのことはしっかり伝えたから入って平気だよ」

そう言われ僕は被っていたフードを外した
驚いている光に僕は『さすがに失礼になるからね。』と微笑むと光は「そうだね。」とだけ返してくれた

きっと僕が強がっているのがわかるんだろう。

ｺﾝｺﾝｯ
ｶﾞﾁｬｯ

「鈴木光です。失礼します」

光が先に入る
中には二人ほど人がいるのがわかった

「あのさっき電話で伝えた友人の」

『白雪Aです。よろしくお願いします』

僕は途中で自己紹介を入れてから一礼した

「可愛い子の友達が可愛いとはよくいえたもんだね。Aちゃんでいいのかな？」

ヒロミさんが言った
何となく見た事ある有名人さんの名前くらい僕でも覚えている

「火曜日の収録Aちゃんが代役でいいの？」

山里さんが不安そうに言ってきた

「はい、Aは凄いんですよ。IQ170はありますし、私たちよりも閃き問題が得意で…きっと私より戦力になります。」

笑顔で言いきった光にヒロミさんが「大切な友人さんなんだね」と笑いながら言った

「光ちゃんにここまで言われちゃうとAちゃんはプレッシャーにならない？」

山里さんが聞いてきた

『あ、いえ。何時もこんな感じなので大丈夫です』

僕は苦笑いをしながら返すと司会者の二人も少しだけ苦笑いをした

『僕が代役でいいんですか？』

「もちろん、光ちゃんの推薦だからね」

僕の質問に答えてくれたのはヒロミさんだった

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