東大のねむり姫

第3問 ページ3

そんなことを考えていたら食堂に着いた

「Aは何食べる？」

光が聞いてくる

『僕は…これでいいかな？』

なんとなく目に付いたのはミニうどんだった

「またそんな少食で…よく体が持つよね」

光呆れたように言った

『仕方ないじゃん』

なんて返したら「はぁ」とため息を吐かれた
その後、光も決まり二人でお盆を持ち会いてる席に着いた

『「頂きます」』

手を合わせて言ってから食べ始めた

『美味しい』

僕が言うと光が「こっちも美味しいよ」と笑顔で言ってきた

2人でゆっくり食べているとprrrrr.prrrrrと携帯が鳴った

「あ、私だ。ごめん」

僕に一言いってから光は電話に出た

「はい……火曜日ですね。分かりました…はい、ありがとうございます。失礼します」

電話を切ったあと嬉しそうに僕の方を見てきた光

『論文発表決まったんだ。おめでと』

「え、なんでわかったの」

僕が先に言うと驚いたような表情を見せてきた

『なんとなくだよ。それより、火曜日って収録なんだーとか言ってなかったけ？』

僕の言葉に光の顔色がどんどん青ざめていく

「あ、そうだ。今日打ち合わせだし…どうしよう」

なんて顔を真っ青にして僕に聞いてきた
それから少し間を置いてから「Aが代わりに出てくれれば…」なんて言ってきた

『いやいや、それは光が独断で決めることじゃないでしょ』

僕が笑いながら言うと「名案だと思ったのに」なんて少し拗ねるように呟いた

それから、「Aこれから一緒に打ち合わせ行こ」と僕の手を引いて大学を出た
僕も光も今日は講義がもうないからこのままTBSに向かった

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