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219、殺意 ページ36

そうして会話をしているうちに車は事務所の目の前まで来た。

外国からの観光客も訪れるほど有名なその建物の前には、
今日も所属アーティストの出待ちをする人達がちらほらいる。


カメラを持っている人がほとんどで、
流石に今日は寝不足でクマもひどいしすっぴんだし、
撮られ無いとも限らないからな、、、

と思い、パーカーのフードをかぶって、
TREASUREになって必ず持ち歩くようになったマスクをつけた。


マネ『はい、ついたぞ』

A『今日もありがとうございました。』

マネ『いーえ。
 
  今は多分休憩中だから練習室行く前に
  お前も社食食ってから行けよ』

A『了解です。』

マネ『俺は車停めてきてからすぐに向かうから。』

A『はーい、いってきます。』

スライド式のドアを開け、
マネージャーさんに頭を下げてから降りると、

事務所前で出待ちする人々から歓声が上がる。


『Aヤー!!!ファイティーン!!!』

『Aヤこの間の歌よかったよ〜!!』

『サランへー!!!!!』

歓声と同時にカシャカシャとカメラの音も聞こえて、
あぁ、ちゃんとマスクしといてよかった。

と思いながら、声のする方を向いて手を振る。


私という存在に否定的な人も多いけど、
私を好きでいてくれている人たちの言葉は嬉しいものだな。

なんて思った。




社員証をポケットから取り出しながら自動ドアへ向かうと、

ちょうど事務所内の向こうの方で
ハルトとヨシ君が2人で並んで歩いているのが見えた。


2人と目があって、おぉ!とヨシ君が手をあげるから
それに振り返したら、隣のハルトが驚いたような顔を表情を浮かべて何か言ってる。


いや、この距離で流石に聞こえないって。


今度はヨシ君が私の方に指を指してて、
でも多分私とはちょっとずれた位置を指してる。

そしたら2人がこっちに向かって走ってこようとしてて、
後ろからは悲鳴が聞こえて。



一瞬背筋がゾクッとして、パッと後ろを振り返ったら

長い黒髪の女性が後ろにいて、
私を見る瞳は殺意が感じられるくらい鋭かった。

『、、、と、、ばいいのに、、。』

A『え?』

『あんたなんか、、、さっさといなくなれ!!!!!
 私の、、私のルトを誑かすな!!!!!!』


彼女の手にはキラリと光るものがあって、
それがナイフだと気づいた時、喉がヒュッと鳴った。

220、情けない ※注意※→←218、ストレス



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OnO(プロフ) - るいさん» コメントありがとうございます!YG社屋でやってたやつですね!!了解です!! (2022年10月25日 10時) (レス) id: 46042541d6 (このIDを非表示/違反報告)
るい(プロフ) - treasure mapのxマン当てゲーム?みたいなの見たいです!!これからも更新頑張ってください! (2022年10月15日 23時) (レス) @page49 id: 58622dd93d (このIDを非表示/違反報告)
ゆい - 更新たのしみにさせてもらってます! (2022年10月15日 5時) (レス) @page48 id: 5fff5886c4 (このIDを非表示/違反報告)
ボボ丸 - もう!めっちゃ面白かったです!更新待ってます♡がんばってください! (2022年10月12日 17時) (レス) @page44 id: 8e4bcc8082 (このIDを非表示/違反報告)
OnO(プロフ) - もさん» コメントありがとうございます!!Twitter風気に入っていただけてよかったです!!これからたくさん使っていきますね〜 (2022年10月11日 0時) (レス) id: 46042541d6 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:Ono | 作成日時:2022年9月23日 18時

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