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29、結局孤立 ページ30
練習生はみんな、
私を見つめたまま動こうとしない。
私が出て行くしかないか、
男性数十人、女性一人。
明らかに私は浮いているのだ。
練習生の視線を感じながら
人と人の間をすり抜けて、
やっとの思いでドアを開けて練習室をでた。
なんとなく予想はしていたけれど
男性の中で女性一人がやって行くというのは厳しいものだ。
なんといっても私は「社長のお気に入り」。
「わざわざ日本からスカウトされてきた韓国の練習生」だ。
孤立する要素大有りだ。
いや、というか孤立する要素しかない。
練習室から出て、
そんなことを考えながら
しばらくぼーっと廊下を歩いていた。
社長、これ結構無謀かもですよ。なんて、
？『ねぇっ！！！ちょっと！！！！！』
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作者名：Ono | 作成日時：2022年8月11日 2時
