マイクの管理人さんの違法マイク狩り

９本目 ページ10

『…って、言うわけで。私は無花果さんに頼まれて違法マイク狩りしてるの！』



わかった？と言い切ると私はコーヒーを飲み干す。



『あっつ！』



一郎「一気飲みするから…ほら、水。」



一郎が私に水を差し出してくる。

私がその水に口をつけると。



三郎「ほんと見れば見るほどこの人が違法マイク狩りをしてるなんて信じられないんですけど。」



二郎「今回ばかりは俺も三郎に賛成だ。」




弟君たちは私をじっと見つめて眉をひそめている。



やっぱりひどい。



パフェおごってあげたのに。



弟君たちの前にはちゃっかり私おごりのパフェが置いてある。




それをじっと恨めしそうに見つめる帝統。




帝統「いて！」


手をたたいてやった。





乱数「まあまとめると〜、今たくさん出回ってる違法マイクを回収して来いって言われたんだよね〜。」



『そうそう、だけど違法マイクって一目じゃわかんないし無花果さんが教えてくれた人じゃないと狩れないんだよね。』



くそう、まだ舌がいたい。





三郎「で、でもなんで違法マイク所持者たちを倒さなきゃいけないんですか？ただ奪えばいいじゃないですか。」



『あのねぇ…。』


三郎「あ。」



私は手が付けられてない三郎君のパフェを一口奪うと



『数本しかないヒプノシスマイクよ？そう簡単に手放すわけがないでしょ。』





三郎「で、でも…なぜあなたのような女性が…。」




『女性…？』




三郎君、私の扱いがまだわかってないわね。





一郎「やっべ！三郎！謝れ！」



三郎「いちにい…何でですか？女性なのに男性のバトルに口出しするなんて…。」



乱数「あーあ、謝ったほうがいいのになぁ。」




はぁ…。


よし！





『三郎くん！』


私はにっこり微笑むと




『表出ろ。』



静かに言葉を発した。

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二郎のキャップ

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