マイクの管理人さんの違法マイク狩り

５本目 ページ6

帝統「おごってくださいよー！国家公務員さーん！」



『うるさい。』



両手を合わせて私に媚びを売ってくるギャンブラー。




乱数「残念だったねぇ〜。Aはそんな甘い女の子じゃないよ〜。」


サクランボとイチゴ、クリームとアイスが乗ったいかにも甘そうなクレープを口に運びながら乱数がにやにやする。





帝統「ひっでー！この前ジャケットくれた優しさは何だったんだよ〜！」



『だからあげてないって。』




あのジャケット気に入ってたのに。




私はチョコバナナクレープを一口かじる。



うん、安定でおいしい。






乱数「Aが珍しく可愛い顔してる！」



何よその失礼な言葉。



『ひどくない？』





乱数「だってA顔すごくかわいいのになかなか笑わないんだもん！」





まあそうだけど…。

無花果さんに影響されただけだし。




乱数「まあたまにその顔見れるから僕からしたらすっごく嬉しいんだけどね！」



えへへっ。

乱数が安定の笑い方。





もう、と私がクスッと笑うと。



乱数「すきありっ！！」


『あっ。』


帝統「あー！？」


乱数が私のクレープにかぶりつく。



『らーむーだー！？』



私が乱数のほっぺたをぐいーんと伸ばすと、乱数が自分のクレープを差し出してくる。





『はぁ。これで勘弁してあげる。』


帝統「ええ！？」


私も乱数のクレープを一口もらった。





乱数「なーに？帝統〜？」



帝統「な！なんでもねーよ！」



あぁ、クレープ食べられないの悔しがってんの？




『お前にはやらん。』



帝統「ひでえ！！」



帝統の声が町に響き渡った。

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二郎のキャップ

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