検索窓
今日:1 hit、昨日:1 hit、合計:3,246 hit

導きの図書館・管理人 ページ2

――“誰か”が、静かに囁いた。

ねぇ、知ってる?
知る人ぞ知る、秘密の図書館の話。

“導きの図書館”の噂を――

*°・。.*°・。.*°・。.*°・。.*°・。.*°・。.*

ふと気がついたら、
――目の前に扉があった。

見たこともない、不思議な扉。

その扉には・・・・

ようこそ
――導きの図書館へ

と書かれたメッセージカードがあった。

貴方はその扉に――無意識に手を伸ばした。

* * *

「――やぁ。いらっしゃい」

扉の向こうには、そう言って微笑む1人の男がいた。

「初めまして。迷える人間さん」

男はそう言って礼儀正しく礼をした。

「僕は、この図書館の管理人」

優しく、落ち着く声でそう言って、
無限に広がる本棚に囲まれた小さな椅子に貴方を座らせた。

「この図書館はね、願い事や悩み、
悲しみといった強い思いを抱いている者を、
“本人の知らないうちに引き寄せてしまう力”を持っているんだ」

管理人は、穏やかにそう言った。

「貴方も導かれたんだ。この図書館に」

管理人はゆっくりと本棚の前を歩き出した。

「導かれたお客様に、秘密の物語を」

管理人は、本棚から一冊の本を手に取った。

「是非、ゆっくりしていって下さい」

にこりと微笑んだ管理人は、
貴方を優しく見つめた。

「貴方が望めば、全ての物語が真実になり、偽りにもなるでしょう」

「貴方が望めば、何気ない小さな言葉でも、大きな勇気になるでしょう」

「どうか――素敵な物語を貴方に」

そう言って管理人は本のページを開き
優しく、穏やかな声で
物語を静かに読み始めた。

.。oO道の話Oo。.→←゚・*:.。.ご挨拶.。.:*・゜



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (7 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
2人がお気に入り
設定タグ:熊本地震 , オリジナル , 応援メッセージ   
作品ジャンル:その他, オリジナル作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

ユイ(プロフ) - 本当に素敵な作品ですね…。なぜか涙が溢れてきます(つд⊂) (2016年4月24日 21時) (レス) id: 3183564049 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:アクア | 作者ホームページ:http://ameblo.jp/furanandberulove/entry-12121019747.html  
作成日時:2016年4月23日 15時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。