思い出のカレーライス(後) ページ20
私も皆ともぐもぐカレーを食べていると、沖田くんが思い出した様に言った。
「土方さん、マヨ掛けねェんですかィ？クソみてーな犬の餌、何時も旨そうに食ってるじゃねェですか」
……マヨ…？土方くんはマヨネーズが好きなんだろうか。でもそんなの言われてなかったしなぁ…？
「………なんのことだ」
土方くんが少し嫌そうに目を反らしながらぼそりと言う。その瞬間近藤さんと沖田くんが噴き出すので、私だけついていけない。
「あれぇえぇえ？土方さん、もしかしてAに言ってねェんですかィ？マヨのことあんなに慕ってるくせにいざとなったら隠すんですねィ？」
「……トシ。恥ずかしいと思ってたならお父さんに相談しなさい。医者に治して貰うから」
「うるっせェェェエエ！！」
顔を赤くして叫びながら立ち上がる土方くんにビックリする。…どうしたんだろう、言いたくないことでもあるのだろうか。
「…土方くん、どうしたの？隠し事？」
「………いや、その…そうじゃねェっつーか…お、俺は極度のマヨラーでな…？普段何にでもマヨを掛けるんだが…お、お前の作ったもんにはかけたくねェってだけ、だ…」
「………そ、そう、なんだ…？ありがとう…？」
な、なんか照れる…！それは私のご飯を美味しいと思ってくれてるから、だよね…？
「……でも今度マヨネーズを使った料理作るね？好きなんでしょ、土方くんが」
土方くんの好物を知れて嬉しくなった顔のままそう言うと土方くんも何時もより柔らかい表情になった。
「…ああ、すげェ嬉しいよ。好きな奴が作った俺の好きなもん、か…」
……へ？後半ごにょごにょしてて聞き取れなかったけど…とにかく喜んでいるみたいなので私も嬉しい。よし、そうと決まれば練習だ！
「あ、沖田くんありがとう。土方くんの好きなもの知れて良かったよ」
「…………そうですかィ」
何故かがっくりと落ち込む沖田くんを見て不思議に思ったが、浮いた気持ちのまま食べたカレーはさっきよりも格別に美味しく感じた。
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マピト(プロフ) - かめろんぱんさん» 応援ありがとうございます！ (2019年12月7日 13時) (
レス) id: 0072153e49 (このIDを非表示/違反報告)
マピト(プロフ) - オリオンさん» 一番好きと言ってもらえるなんて、、凄く嬉しいです！応援ありがとうございます！ (2019年12月7日 13時) (レス) id: 0072153e49 (このIDを非表示/違反報告)
かめろんぱん - 料理が美味しそうで、作ってみたいです。土方さんとの関係も気になってしまいます。更新待ってます。応援してます。 (2019年9月21日 17時) (レス) id: 13bac77f59 (このIDを非表示/違反報告)
オリオン(プロフ) - 銀魂の小説で一番好きです。更新、いつも楽しみにしています。これからも応援してます！ (2019年6月10日 0時) (レス) id: 0ae5191533 (このIDを非表示/違反報告)
マピト - Miaさん» 粉チーズとスライスのピザ等に乗せるチーズ、両方入れても美味しくなりますよ。粉だけでも十分に美味しいのですが…。是非試してみてください！ (2019年4月11日 23時) (レス) id: 35c7a50c29 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：マピト | 作成日時：2019年3月14日 16時
