三時の苺とレモンタルト(中) ページ16
タルトを作るにはまず生地を作らなければいけない。
薄力粉、バター、砂糖、黄卵を加えてしっかりと混ぜる。ヘラでよく混ぜたあとは、サランナップで生地を包んで冷蔵庫に三十分程寝かせてあげる。
その間にクリーム作り。でも今回は時間があまり無いので生クリームとチーズと砂糖を混ぜた簡単なものにする。これでも凄く美味しいんだ。
苺はタルトの上に飾ることにして、レモンは先程作ったタルトクリームの中に汁として入れることにした。これによって酸味も効いて爽やかになる。
そして冷蔵庫からタルト生地を取り出してバターを塗った型の中に伸ばすようにして入れていく。ここで焼く前に大切なこと。重石をしっかり乗せる。そうしないと生地が膨らみ過ぎちゃうから。
オーブンで焼いた後は、クリームを生地に入れて冷蔵庫で固める。固めたあとは苺を飾って完成。紅茶と一緒に食べたらいいかな？
そして神楽ちゃん用に焼いていたタルトを見ると少し…かなり焦げてしまっていた。……仕方ない。後でもう一度作り直すとして、これは私が食べよう……。
客席に戻ると銀さんは戻っていて雑誌を読んでいた。タルトを持った私の姿を見付けると表情が明るくなる。
「銀さん。タルト、召し上がれ」
コト、とテーブルにタルトを置いた時だった。ガラッ、と勢い良く開いた戸に私と銀さんは目を向ける。戸を開けた主は少し息が荒い土方くんだった。
「…ッ悪ィ。仕事で遅くなっ…！！て、テメェ万事屋、何でここに居やがる！？」
……へ？銀さんと土方くんって知り合いなの？……でもそれにしてもにらみあってる様な…？
「…うわぁ。もしかして土方くんA目当て？それならやめとけーもうAの隣は俺がゲット…」
土方くんにそう言いかけた銀さんだったがタルトのことを思い出したのか言葉を途中で止めた。
「…ま、いーや。頂きまーす」
タルトを嬉しそうに頬張る銀さんにきゅんとする。かわいい…
だがそんな和やかな空間は次の瞬間に消え去った。
「……テメェ万事屋ァァァア！！表出ろォォオ！！」
刀を抜刀する土方くんに、私は体温が一気に下がるのを実感するのだった。
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マピト(プロフ) - かめろんぱんさん» 応援ありがとうございます！ (2019年12月7日 13時) (
レス) id: 0072153e49 (このIDを非表示/違反報告)
マピト(プロフ) - オリオンさん» 一番好きと言ってもらえるなんて、、凄く嬉しいです！応援ありがとうございます！ (2019年12月7日 13時) (レス) id: 0072153e49 (このIDを非表示/違反報告)
かめろんぱん - 料理が美味しそうで、作ってみたいです。土方さんとの関係も気になってしまいます。更新待ってます。応援してます。 (2019年9月21日 17時) (レス) id: 13bac77f59 (このIDを非表示/違反報告)
オリオン(プロフ) - 銀魂の小説で一番好きです。更新、いつも楽しみにしています。これからも応援してます！ (2019年6月10日 0時) (レス) id: 0ae5191533 (このIDを非表示/違反報告)
マピト - Miaさん» 粉チーズとスライスのピザ等に乗せるチーズ、両方入れても美味しくなりますよ。粉だけでも十分に美味しいのですが…。是非試してみてください！ (2019年4月11日 23時) (レス) id: 35c7a50c29 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：マピト | 作成日時：2019年3月14日 16時
