三時の苺とレモンタルト(前) ページ15
「なーなーAってスイーツはあんま作んないよな？」
「…うーん…確かに…？私がご飯のほうが好きだからかな」
えー？と眉を寄せる銀さんに甘いものが食べたいのかな？と分析してみる。
「……神楽ちゃんの分も残してくれるなら、作りますよ？」
「！うんうん！全然残す！だから俺はタルトが食いたいデスッ！」
一気に元気になる銀さんに私も頑張ろうという気持ちになる。料理人としてはこういう素直な反応が実は一番嬉しかったりする。……何時もクールな人が笑うのも、素敵だけどね。
「フルーツは何がいい？ちょうど今は…レモンと苺があるけど…」
「苺多めでお願いシマス！」
確かに銀さんはよく苺牛乳飲んでるもんね。…じゃあ生クリームも奮発しちゃおうかな。
「あ、銀さん出来るのに時間掛かるから何処か出掛けててもいいよ？…一時間位かな？」
おー、と嬉しそうな顔をして席を立つ銀さんに笑みが溢れる。…甘いものを前にした銀さんはとっても可愛いんだ。
「……よし。じゃあ作りますか」
キュッとエプロンを結んでキッチンに向かおうとする。が、そこでポケットの中の携帯が震えた。
「……あれ、土方さん？」
ピッ、とボタンを押して出ると低めの土方さんの声が聞こえる。……今日は約束してないはずだけど…？
『いきなりで悪ぃが今から行ってもいいか？食堂が使えねぇらしく昼飯を食えねェんだ』
「うん。全然いいよ？お客さんも少ないから」
すまねェ、と言って切る土方さんに少し私は嬉しくなる。……お昼に会うの珍しいな、等と思いながら。
だけどそんな浮かれた私の気持ちは一時間後に崩れてしまうことになる。
まさかあの二人が犬猿の二人だということを知らぬまま、私は店支度を進めていってしまうのだった。
三時の苺とレモンタルト(中)→←お昼のやわらかぶり大根定食(後)
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マピト(プロフ) - かめろんぱんさん» 応援ありがとうございます！ (2019年12月7日 13時) (
レス) id: 0072153e49 (このIDを非表示/違反報告)
マピト(プロフ) - オリオンさん» 一番好きと言ってもらえるなんて、、凄く嬉しいです！応援ありがとうございます！ (2019年12月7日 13時) (レス) id: 0072153e49 (このIDを非表示/違反報告)
かめろんぱん - 料理が美味しそうで、作ってみたいです。土方さんとの関係も気になってしまいます。更新待ってます。応援してます。 (2019年9月21日 17時) (レス) id: 13bac77f59 (このIDを非表示/違反報告)
オリオン(プロフ) - 銀魂の小説で一番好きです。更新、いつも楽しみにしています。これからも応援してます！ (2019年6月10日 0時) (レス) id: 0ae5191533 (このIDを非表示/違反報告)
マピト - Miaさん» 粉チーズとスライスのピザ等に乗せるチーズ、両方入れても美味しくなりますよ。粉だけでも十分に美味しいのですが…。是非試してみてください！ (2019年4月11日 23時) (レス) id: 35c7a50c29 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：マピト | 作成日時：2019年3月14日 16時
