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九巻 ページ9

『えっ!?あの………』


いきなり抱きつかれて動けないでいると


??「ちょっとオスマンさん?ずるいですよー!!」


貼り付けたような笑顔の男性がこちらへ寄ってきた。
彼の顔、腕、足のいたるところに包帯が巻いてある。


『えっと………』


??「あぁ! 自己紹介するわ!どうもチーノと申します!」


『Aです………』


慌てて自己紹介するが、彼に巻いている包帯が気になってしまう。
チーノさんはそれを見透かしたように目を細め私の目の前にしゃがんだ。


cn「……包帯のなか見る?」


『えっ?………はい』


彼が包帯を少しどけると、そこには目があった。
その目はギョロっとこっちを向いて怪しむように私のことを見ている。


『凄い……もしかして百々目鬼(どどめき)ですか?』


じっくりとチーノさんの腕を見ていると、彼は驚いた声で喋りだした。


cn「そうやけど……気持ち悪いと思わへんの?」

『少しびっくりしましたが、気持ち悪いとは思いませんね』


きっぱりとそう告げると彼はみるみる嬉しそうな顔になり抱きついてきた。
因みにオスマンさんもまだ抱きついているので二人に抱きつかれるということになっている。


『えっ!?あ、あの!』


男性に縁が無い私にはとても恥ずかしく、言葉を詰まらせていた。
すぐに顔が赤くなってしまう。

どうすればいいのか分からずおとなしくしていると


??「おい、Aさんがびびっとるやろ。グルさんが怒るからそれくらいにしとき」


先ほどグルッペンさんと話していた赤いマフラーの男性が助けてくれた。
抱きついてきた二人も文句をいいながら何処かへ行ってしまった。


『あの、ありがとうございます』

??「ん?あぁ別にええよ。グルさんが怒ると思ってやっただけやし」


赤いマフラーの方は疲れたようにため息を吐く。苦労人なのだろうか……。


??「俺はトントンやで。よろしくな」


ふた言で自己紹介を終わらせた彼はまたグルッペンさんの所へ戻ってしまった。
……仲良くなれたらいいのだが。

突然話しかけられる人がいなくなってしまいどうしようか悩む。
話しかけて貰ってばっかりではだめだと思い、挨拶に行くことにした。
先程喋っていた金髪の方は少し怖いので後でにしておこう……。


キョロキョロと周りを見ていると、小さい男性と目があった。
初めはこの人に挨拶をしよう。

そう思い、私は小さい男性のもとへ移動した。

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うどん(プロフ) - 彩音さん» ありがとうございますー!!!頑張って描いたので嬉しいです!最後までお付き合い頂きありがとうございます! (2020年5月28日 1時) (レス) id: a3779bcd2c (このIDを非表示/違反報告)
彩音(プロフ) - 完結おめでとうございます!とても好みのお話でした〜!そして最後当たりのイラストうますぎる・・・・・・ (2020年5月27日 6時) (レス) id: 5d687b4a81 (このIDを非表示/違反報告)
うどん(プロフ) - 眠猫さん» とても嬉しい限りでございます。最後まで読んでくださりありがとうございました!! (2020年5月23日 16時) (レス) id: a3779bcd2c (このIDを非表示/違反報告)
眠猫(プロフ) - 感動しました。少女の死んででも会いに行こうとするのなんてノω・、) ウゥ・・完結おめとうございます! (2020年5月23日 13時) (レス) id: 290d396106 (このIDを非表示/違反報告)
うどん(プロフ) - ロルくんさん» ありがとうございます!!頑張ります!!!! (2020年5月2日 16時) (レス) id: a3779bcd2c (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:うどん | 作成日時:2019年10月2日 21時

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