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八巻 ページ8

サラッとこんな行動をとれるのは凄いと思う。
おかげで私の顔は自分でも分かるくらい真っ赤になっている。


??「いや、やから急にそんなこと………!」


金髪の人がまだ反論しようとするとグルッペンさんはため息をついた。



gr「はぁ………じゃあコネシマ。これでどうだ?」


と言うとグルッペンさんは私の前髪を優しくかきあげた。



『え?…………ひゃっ……』


額に触れた手が思った以上に冷たくて思わず声を出してしまう。
チラリとグルッペンさんを見るととても愛おしそうな目で私のことを見ていた。


その視線がなんだか恥ずかしくて目をそらすと、食堂にいる全員が驚いた様子で目を見開いていた。


????
なぜそんなに私のことを見ているのだろうか?



??「はぁ………なんでいきなりそういうことするんですかねぇ」


私が困惑していると、赤いマフラーをした男性が話し出した。


gr「うむ?俺が急な展開を好んでいることは知ってるだろう?トントン」


グルッペンさんがにやりと笑うと、やれやれといった様子でため息をつく。
きっととても仲がいいのだろう。

なんだかその二人の光景が微笑ましくなり笑いながら見ていると、


??「楽しそうやねー」


男性か女性か分からないが、美しい容姿の方が話しかけてきた。


『え、あっそうですね…』


いきなり話しかけられて戸惑っている私を見て細い目をさらに細くさせ、楽しそうに笑った。


os「自己紹介するわ。俺の名前はオスマン。マンちゃんとでも呼んでほしいめうー」



め、めうーというのは置いといて………。
俺って事は男性の方なのかな。


os「俺なー天邪鬼やねん!」


『天邪鬼??』


os「うん、そう。人の心読めるんやで!」


得意げにふふんとオスマンさんは笑った。


『私の心も読めるんですか?』


どんな風に読めるんだろうか。
もしかして今も読んでるかもしれない。


os「うん。読めるけど読んでないで」


私の予想外の返答は無邪気な笑顔で返された。


『え?どうして…』


os「うーん。初めに心読もうってチラッと見たら無茶苦茶綺麗な心やったんよな。
それはもう今までに見たことが無いくらい。だからきっとAちゃんは凄い素敵な子やと思ったから見てないねん」


『そ、そうですか……』


さりげなく“素敵な子”と言われてしまい、恥ずかしくなる。


os「もしかして照れてるん?なにそれかわいー!」


オスマンさんはわざとらしく顔を覆い隠してから私に抱きついた。

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うどん(プロフ) - 彩音さん» ありがとうございますー!!!頑張って描いたので嬉しいです!最後までお付き合い頂きありがとうございます! (2020年5月28日 1時) (レス) id: a3779bcd2c (このIDを非表示/違反報告)
彩音(プロフ) - 完結おめでとうございます!とても好みのお話でした〜!そして最後当たりのイラストうますぎる・・・・・・ (2020年5月27日 6時) (レス) id: 5d687b4a81 (このIDを非表示/違反報告)
うどん(プロフ) - 眠猫さん» とても嬉しい限りでございます。最後まで読んでくださりありがとうございました!! (2020年5月23日 16時) (レス) id: a3779bcd2c (このIDを非表示/違反報告)
眠猫(プロフ) - 感動しました。少女の死んででも会いに行こうとするのなんてノω・、) ウゥ・・完結おめとうございます! (2020年5月23日 13時) (レス) id: 290d396106 (このIDを非表示/違反報告)
うどん(プロフ) - ロルくんさん» ありがとうございます!!頑張ります!!!! (2020年5月2日 16時) (レス) id: a3779bcd2c (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:うどん | 作成日時:2019年10月2日 21時

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