五巻 ページ5
ut「ここがAちゃんの部屋やで」
そう言ってつれて来られたのはなんとも豪華な和室だった。
『えっ…………ここですか?」
てっきり古臭い部屋に閉じ込められてペットのような生活を送るものだと思っていたので驚いた。
もしかしたら大切にされるのかもしれない。
一人で黙々と考えていると……鬱…さんが説明した。
ut「この部屋と食堂以外は許可無く入らんといてな。あと、食堂に行くときは必ず迎えが来るから基本的にはこの部屋で過ごしてもらうことになると思うから宜しくな。
まぁ………これくらいやろ」
やっぱり前言撤回だ。
この部屋でずっと過ごすなんて閉じ込められているのと一緒ではないか。
鬱さんの言葉に気持ちを沈めていると、ふと気になった。
あまり聞かないほうがいいのかもしれないが気になったのだから仕方ない。
『あのー………』
ut「ん?なに?」
鬱さんは優しく私に笑いかけてくれる。
『あの人……グルッペンさんが天狐とおっしゃっていましたが鬱さんも妖怪なんですか?』
おずおずと聞くと、その質問待ってました!と言わんばかりの笑顔を見せた。
ut「そう!ずっと言いたかったんやけど自分から言うのはなんか嫌やから聞かれるの待ってたねん!!」
『は、はあ…………』
別に普通に言えばいいのでは………?
ut「俺なー実は…………
豆狸やねん!!!」
豆狸って………確か人を騙す事が好きでよく化けてる妖怪だった気がする……
『そ、そうなんですか』
あまり鬱さんの事は信じないようにしようと心に決めた。
ut「あー……人を騙すって言うけどAちゃんのことは本気やから安心してな?」
『なっ!?』
冗談だと分かっているはずなのに顔が赤くなってしまう。
ut「ふふっ……かわいいな。
じゃ、晩御飯の時に誰かが来てくれると思うから待っててなー。
ばいばーい」
楽しそうに笑った彼は満足そうに部屋から出ていった。
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うどん(プロフ) - 彩音さん» ありがとうございますー!!!頑張って描いたので嬉しいです!最後までお付き合い頂きありがとうございます! (2020年5月28日 1時) (レス) id: a3779bcd2c (このIDを非表示/違反報告)
彩音(プロフ) - 完結おめでとうございます!とても好みのお話でした〜!そして最後当たりのイラストうますぎる・・・・・・ (2020年5月27日 6時) (レス) id: 5d687b4a81 (このIDを非表示/違反報告)
うどん(プロフ) - 眠猫さん» とても嬉しい限りでございます。最後まで読んでくださりありがとうございました!! (2020年5月23日 16時) (レス) id: a3779bcd2c (このIDを非表示/違反報告)
眠猫(プロフ) - 感動しました。少女の死んででも会いに行こうとするのなんてノω・、) ウゥ・・完結おめとうございます! (2020年5月23日 13時) (レス) id: 290d396106 (このIDを非表示/違反報告)
うどん(プロフ) - ロルくんさん» ありがとうございます!!頑張ります!!!! (2020年5月2日 16時) (レス) id: a3779bcd2c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:うどん | 作成日時:2019年10月2日 21時