夏の日 海の浜辺 安室さん�� ページ7
「いやぁ、あついですねえ……」
私は思わず、気の抜けた声を出す。じりじりと照りつける太陽が鬱陶しい。
あつい、暑い、アツイ、という単語しか頭に出てこない。
「そんな浮かない顔しないでください。海に行こうと言い出したのはAさんじゃないですか」
はは、と笑いながら彼は私をなだめてくる。
彼――安室透はバイト仲間。私と彼は同じ喫茶店でバイトをしている。
二人の休みが被ったのでどこかに出かけないか、と話をして、成り行きで海になった。
……………っていうか、そもそもなぜこの人は私の誘いに乗ってくれたんだろう。
実を言うと、私にその気はあるのだ――その気――つまり、安室さんを好きと言うこと。
でもそれは私からの一方的な好意だったって自覚していたし。
まあ食事に誘えば何回か一緒に行ったがそんなのは一種の社交辞令であるし。
海に行く……も社交辞令の一つなのかな？
そう思うと途端、テンションが落ちてしまう。
いや、折角大好きな安室さんと二人きりなんだ、寧ろこれはチャンス。
好意を持ってもらえるようにしなきゃ。
「そうですね、海、楽しみです」
私は打って変わって笑顔を彼に向ける。
――彼が目をそらしたのは気のせいなのだろうか。
＊ ＊
『いや、折角大好きな安室さんと二人きりなんだ、寧ろこれはチャンス。
好意を持ってもらえるようにしなきゃ。』
と思っていた数時間前の自分を殴りたい。
海、夏、人が沢山。
この沢山の人の中……安室さんとはぐれてしまった。
少し喉が渇いたのでジュースを買いに行ったのが間違いだった。
来た道を戻ったはずなのに、全然違うところに出る。どこですかここ。
連絡を取るにも、携帯は海の家のロッカーに置いてきてしまったし。
安室さんを探すにも人が多すぎてどこにいるか見当もつかない。
「はぁ……いい年して、迷子とか」
心のつぶやきが漏れる。
何がうれしくて真夏のビーチに一人でいるんだ私は。
「この水着だって、安室さんに観てもらうために新しく買ったのになぁ」
言いだすと止まらない。
「ビキニだよ？ 頑張ったのに……はあ」
完全に落ち込んでいたその時だった。
「よくお似合いですよ、僕の為に、とおっしゃってくれると嬉しい限りです」
「あっあっむろさん！？」
声のした方を振り返ると、そこに探していた人――安室さんがいた。
安心と焦りと安堵、様々な感情が私を巡った。
夏の日 海の浜辺 安室さん�□�←冬の日 クリスマス 快斗さん��
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アニオタ - やばいやばいやばい！！快斗くんやばい…っ！！！ (2018年6月3日 23時) (
レス) id: e9f436c148 (このIDを非表示/違反報告)
イヲハ(プロフ) - 桜の花びらさん» 深夜にレス失礼します。この作品の続編にリクエストを投稿しましたので、お時間のある時にご覧いただければと思います。リクエストありがとうございました。 (2018年1月20日 2時) (レス) id: da7fe4e2aa (このIDを非表示/違反報告)
イヲハ(プロフ) - ひよこさん» よかったです〜〜！ ぜひぜひ何度でもしてください〜〜！ 私も楽しかったです〜〜！！！ (2017年12月15日 23時) (レス) id: da7fe4e2aa (このIDを非表示/違反報告)
ひよこ(プロフ) - イヲハさん» ありがとうございます！！すごく面白かったです感動しました！ほんとに私が想像していたスコッチでした（n回目）またリクエストすると思いますがよろしくお願いします！笑そして昨日楽しかったありがとう〜 (2017年12月15日 6時) (レス) id: 7e626f0eed (このIDを非表示/違反報告)
イヲハ(プロフ) - シルビアさん» 深夜にレス失礼します。コメントありがとうございます。修正しようと思っていたのを忘れていました^^; ご指摘ありがとうございます！！ ありがとうございます、頑張ります！！ (2017年12月15日 1時) (レス) id: da7fe4e2aa (このIDを非表示/違反報告)
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