冬の日 おうちデート 降谷さん�� ＊ベレー帽さまリクエスト＊ ページ40
「こんな関係になれるなんて夢でも思わなかった。ただただ君の事を見てるだけでよかったし、お釣りをもらうときに少し手が触れるだけでよかったんだ。でも――」
今度は零の方から強く抱きしめられる。
突然緊張してしまい、体が強張る。けれど温かい何かに包まれる。零に包まれる。
零の胸の中で、次の言葉をゆっくり待った。
「カウンター越しの関係で物足りなくなってた時、君が話しかけてくれて。――俺あの時変な顔してなかった？ 冷静を装ってたんだけど……なんかこう、嬉しくて嬉しくて」
先程感じた『自分が自分じゃないみたい』っていうのがまた襲ってくる。
いい意味で『零が零じゃないみたい』と思う。こんなに零って私の事を想っていたんだ。
考えるだけで心臓をキュッと掴まれた様に感じられる。
「なんか――零、今日はいつもと違う？」
「俺も思ってた。俺らしくないよね、序に言うとAもらしくないけどな。お互い様」
それに最初に抱き着いてきたのはAだし、と零は付け加える。
また心臓の鼓動が早くなってきた。
こうしていると夢なのか、と思ってしまわなくもない。
スッと零に触れてみる。触れる。現実だ。夢じゃない。
「コンビニで働いてるAは真面目さんだから、声なんてかけてくれないと思ってたし」
「それはこっちの台詞！ だって零、警察なんでしょー？」
「なんだそりゃ。でもなあ、割とAって抜けてるところあるんだな、って」
零が少し笑った。「零？」と視線をやると一瞬酷薄な表情になっていた。
しかし瞬きすると、先程の優しい笑顔に戻っていた。
はずなのに。零は声のトーンを落として。
「男の家に易々と来るなんて、とんだ不用心だな」
ぞわり、と鳥肌が立った。
目の前にいるのは零なのに、やっぱり零じゃない。
え、と硬直すると、私の頬を弄っていた零の左手がすっと移動して顎に来る。
そして顎を掴まれた。
「ね、君も大人でしょ？ わかるよね？」
零の瞳は綺麗な青色だ。
その青さにうっとりしていると顔が近づいているのに気が付かなかった。
ハッとした時には、もう互いの吐息がかかる距離、え、え、と困惑している隙に、柔らかい唇が私の唇に押し付けられた。
零の家。私たちだけの空間。
耳に届いたのはうるさい心臓の音と、安っぽいリップ音。
「れ……い？」
突然の事で頭が追いつかず、私はただただ零を見つめた。
零は舌でペロと自身の上唇を舐めてから、また私に口づける――
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アニオタ - やばいやばいやばい！！快斗くんやばい…っ！！！ (2018年6月3日 23時) (
レス) id: e9f436c148 (このIDを非表示/違反報告)
イヲハ(プロフ) - 桜の花びらさん» 深夜にレス失礼します。この作品の続編にリクエストを投稿しましたので、お時間のある時にご覧いただければと思います。リクエストありがとうございました。 (2018年1月20日 2時) (レス) id: da7fe4e2aa (このIDを非表示/違反報告)
イヲハ(プロフ) - ひよこさん» よかったです〜〜！ ぜひぜひ何度でもしてください〜〜！ 私も楽しかったです〜〜！！！ (2017年12月15日 23時) (レス) id: da7fe4e2aa (このIDを非表示/違反報告)
ひよこ(プロフ) - イヲハさん» ありがとうございます！！すごく面白かったです感動しました！ほんとに私が想像していたスコッチでした（n回目）またリクエストすると思いますがよろしくお願いします！笑そして昨日楽しかったありがとう〜 (2017年12月15日 6時) (レス) id: 7e626f0eed (このIDを非表示/違反報告)
イヲハ(プロフ) - シルビアさん» 深夜にレス失礼します。コメントありがとうございます。修正しようと思っていたのを忘れていました^^; ご指摘ありがとうございます！！ ありがとうございます、頑張ります！！ (2017年12月15日 1時) (レス) id: da7fe4e2aa (このIDを非表示/違反報告)
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