春の日 GW合宿 降谷さん�◆ �零音さまリクエスト＊ ページ12
「さ、着きましたよ……」
なされるがまま保健室に連れてこられた私。そのままベッドに寝かされた。
でも、好きな人にこんなことされるなんてすごい嬉しいし……。
「養護の先生は生憎、いない様ですねえ」
なんて、おどけたようにつぶやく降谷先輩。
……フッと口角が少し上がったのは気のせいだろうか。
「当たり前じゃないですかぁ。GWなんですし、先生方もお休みですよ……」
回らない頭でそう答えると、「じゃあ」と降谷先輩はベッドに腰かけながら、
「今、僕と君、二人きりですねえ」
と笑っていった。
――なんだろうやはりその笑顔は笑顔なんだが、どこか危険をはらんでいるようにも見えた。
「そうですね……？」
私は頭に? を浮かべながら訊き返した。
二人きり、なんて嬉しい限りだが、でも所詮一時。この幸せをかみしめるだけにしておこう。
「とりあえず熱を測りましょうか――えっと体温計……」
「あ、机の上にあります――」
「めんどくさいや」
ヒタ、と額同士を強引にくっつけられる。……って、えええ!?
「あのっ！ 降谷先輩……えっとその」
「少し熱っぽい……7度5分、ってトコロですかねえ」
そりゃ、こんなことされれば熱くなりますとも。
ってゆーか、顔！ 近い！ 近すぎる。
彼の息が私に、私の息が彼に、お互いの息がかかる。
すぐそこに顔が――彼が――降谷先輩がいる。
なんだかいよいよ自分がおかしくなってしまいそうだ。
「安静に。とりあえず楽にして……」
僕は何か冷やすものを持ってきます。と彼は言い、保健室を一度でた。
自分の額に手を当ててみる。確かにいつもより熱い。
でもそれは自分の体温だか、彼のぬくもりだかは定かではない。
「風邪……かぁ。でも休んでる場合じゃないよね」
こうしてる間にもほかの部員との差はどんどん広がっていく。
なんとしても6月の大会までにレギュラーとして認められるような実力をつけなくてはならないのだ。
『少し無理したって平気だろう』。甘い考えが私を突き動かす。
身を起こし、保健室を後にした。
「さ。練習!」
＊ ＊
「Aさん、氷、もってきま……いない?」
誰もいない保健室に降谷がやってきたのだAが脱走してからほんの数分のことだった。
確かに寝かせたはずのベッドは蛻の殻である。
「練習熱心な子なんだな……しかし、あんな体調だというのに。いただけない」
降谷は静かにそう呟いた。
彼の持つ氷嚢より、彼そのものが冷たい何かを纏っている。
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アニオタ - やばいやばいやばい！！快斗くんやばい…っ！！！ (2018年6月3日 23時) (
レス) id: e9f436c148 (このIDを非表示/違反報告)
イヲハ(プロフ) - 桜の花びらさん» 深夜にレス失礼します。この作品の続編にリクエストを投稿しましたので、お時間のある時にご覧いただければと思います。リクエストありがとうございました。 (2018年1月20日 2時) (レス) id: da7fe4e2aa (このIDを非表示/違反報告)
イヲハ(プロフ) - ひよこさん» よかったです〜〜！ ぜひぜひ何度でもしてください〜〜！ 私も楽しかったです〜〜！！！ (2017年12月15日 23時) (レス) id: da7fe4e2aa (このIDを非表示/違反報告)
ひよこ(プロフ) - イヲハさん» ありがとうございます！！すごく面白かったです感動しました！ほんとに私が想像していたスコッチでした（n回目）またリクエストすると思いますがよろしくお願いします！笑そして昨日楽しかったありがとう〜 (2017年12月15日 6時) (レス) id: 7e626f0eed (このIDを非表示/違反報告)
イヲハ(プロフ) - シルビアさん» 深夜にレス失礼します。コメントありがとうございます。修正しようと思っていたのを忘れていました^^; ご指摘ありがとうございます！！ ありがとうございます、頑張ります！！ (2017年12月15日 1時) (レス) id: da7fe4e2aa (このIDを非表示/違反報告)
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