[第52話] 最後の審判 ページ6
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ねぇ、母さん。
どうして僕には右目がないの?
どうして僕の右目ばかり見つめるの?
僕に、目さえあれば
母さんは僕のことを____
ーーーーー
ダニー「……神父様…
…なぜ」
ダニー「確かに僕は勝手をしたさ!
あぁ、そうだ!
あなたに仕えていながら……!!
でも僕は、僕のしたことはなにも間違ってない!!
僕の幸福のため……
そしてビルの規律を乱す者の邪魔をすることで、あなたのためにだってなったはずなのに…」
グレイ「あぁ、ダニー。
確かにためにはなった。
とても興味深いものが見られたのだからな。
私はもともとザックは透明な羽を持つ存在だと思っていた…」
ダニー「……透明な、羽…?」
グレイ「しかし今やすっかりその羽は姿を消してしまった。」
ダニー「あなたはあいつを本当に天使とでも…?」
グレイ「……私はそう思っていた。
人を殺すことしか知らぬ、純粋な者だったからこそな。
……だが、
______だが、ザックはそのためにふるっていた刃を
他人のためにふるうようになった。
その結果…彼の刃は折れた。
ザックは人に堕ちたのだ。
……いや、もとより人だったというのが正しいか。」
ダニー「……そんなの、ただの偶然にしかすぎない!」
グレイ「しかもそれを私に見せたのは____
私が魔女と糾弾した…
レイチェル・ガードナーだった。」
ダニー「……っ!
……レイチェル…!」
グレイ「それと同様にザックは夢女・ルミエールを守っていたのだがな。」
『……。』
グレイ「それは目まぐるしい変化であり、鮮烈であった…
矛盾だらけで自分勝手に過ぎなかった少女が…だ。
____今、思えばザックが人であることを奪おうとしていたのは私だったのだろう。」
ダニー「____それなら、なぜ…!!
どうして僕を撃ったんだっ!!」
グレイ「…もう私の観察も実験も終わったのでな。
神の目線に立つ役目も、もう終わったのだ…
これはやくたいもない、罪滅ぼしのつもりだ。」
神父様は持っていた武器を捨てた。
ダニー「神父様…
今さら、なにを…」
グレイ「ダニー…
お前はあの少女をここに連れてきたが……
魂を奪う立場のお前が与える立場を望んでいたな。
お前はあの娘の神になろうとしたのではないか?
しかしダニー……お前は神ではない。
それはお前もわかっていただろう?」
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ある - うぃぁぁぁぁ?!?!!殺天の時点で神だったのに…。?!?!?!?!被虐のノエル出しちゃいます?!?!あなたもしや神ですね?!?!?!神様ぁぁぁぁぁぁ!!!!!! (2022年9月19日 14時) (レス) @page24 id: 975a7d9699 (このIDを非表示/違反報告)
春猫(プロフ) - こうさん» こうさん、コメントありがとうございます!わーー、面白くかけてて嬉しいです!読んでいただきありがとうございます! (2021年8月9日 13時) (レス) id: 6d769d8849 (このIDを非表示/違反報告)
こう - 最高すぎますー!!読んでてめちゃくちゃ面白かったです!ありがとうございました! (2021年8月9日 13時) (レス) id: 1c75e9ff96 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:春猫 | 作成日時:2021年1月9日 23時