【殺戮の天使】殺人鬼たちに愛された末路。11 (ページ10)

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ｻﾞｯｸ｢……長い階段だな、おい。｣
ﾚｲ｢ほんとだね……｣

ﾚｲ｢思い出した……｣
ｻﾞｯｸ｢あ？
またなんだよ。｣
ﾚｲ｢私ここに来る時、ずっと目隠しをしていたの……
うっすらだけど…とても長い階段を下りたような記憶がある…

だから、ここを上れば本当に地上に出られるよ……！！｣
ｻﾞｯｸ｢マジか……！
やっとだな！！｣
『こんな所から早くおさらばしよぉ……』

まじでずっと、気張ってるから疲れた……

ｻﾞｯｸ｢…しっかしマジで長いな。
さすがに俺もくたびれてんだ。
出たら少し休みてぇ。｣

ﾚｲ｢早く行こう？｣

レイは数段かけ上って、私たちに手を差し出した。
なんか、なんか…

ｻﾞｯｸ｢……お前さぁ。

人らしくなったな。｣
『そうそれだ！！！』

ﾚｲ｢……え？｣

それだけ言うと、ザックは上っていった。
……ホントにこの階段上るの…？

ｻﾞｯｸ｢……なぁ、結局ダニーの野郎に合ってねぇがあいつを捜し出してトドメを刺しておいたほうが良かったんじゃねぇか。｣
ﾚｲ｢…でもどこにいるかわからないし。

それに…先生は昔からこのビルにいたらしいから、このビルのことをよく知ってるだろうし、うろつくのは危ないよ。｣

___ﾋﾟﾀ。

一番先頭を歩いていたザックが止まった。

ｻﾞｯｸ｢ハァ～………あー、くっそしゃあねぇな。｣
ﾚｲ｢ザック…？｣
ｻﾞｯｸ｢お前さっき、エレベーターでなにも持ってなくていいって言ってたけどよぉ。

……これ、持ってろ。｣

ﾚｲ｢これ……ザックのナイフ？
いいの？また貸してもらって、｣
ｻﾞｯｸ｢やるよ。
欠けてるから使いもんになるかわかんねぇけどよ。

……なんも持ってねぇよりいいだろ？｣

ﾚｲ｢……ありがとう。｣
ｻﾞｯｸ｢それに出ちまえばこっちのもんだ！
行くぞ！！｣
ﾚｲ｢うん、！｣

『優男ですかぁ？』
ｻﾞｯｸ｢うっせ！！｣

___ｶﾁ…ｯ

_____ウゥゥゥウゥ…

ｻﾞｯｸ.ﾚｲ｢｢『！！』｣｣

サイレン……！？

ｻﾞｯｸ｢あ！？なんだ！？｣

____ｺﾞｺﾞｺﾞｺﾞ…

《___自爆装置が起動しました。

___地下フロアより、

爆発を開始します。》

____ﾄﾞﾝｯ

ﾚｲ｢ザック！！夢女！！
早く出なきゃ！！｣
ｻﾞｯｸ｢おいくそ！！
何が起きてんだ！！｣
ﾚｲ｢このビルで爆発が起きてる！！

逃げないと、崩壊する！！｣

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